
“ツボを押すだけで痩せる!”なんて話は聞くけれど、半信半疑の人が多いのでは? しかし、これまでに約6万人の施術をしてきた整体師の吉田佳代さんは、ツボ押しによって、3週間で“ウエスト-8cm”“体重-3.3kg”など驚きの改善を施してきた。さらに自身もほぼ運動なしにもかかわらず、産後1か月で10kg痩せた経験の持ち主。
吉田さんによると、ダイエットに効果的な“5大ツボ”から太る原因にアプローチすれば、つらいトレーニングや食事制限をしなくても楽に痩せることができるという。運動が苦手な人でも、これなら簡単に美痩せが目指せるはず! そこで、吉田さんの著書『たった10秒でやせるツボ』(SBクリエイティブ)から、ダイエットに効果的な5つのツボをご紹介。
【1】合谷(ごうこく)/ストレス軽減、胃腸の働きを整える

手の甲側の、人差し指と親指の骨が交差するくぼんでいるところにある「合谷」というツボ。人差し指と親指の間の、人差し指側の骨の内側あたりを指す。
このツボを押すことにより、ストレスで乱れた自律神経の動きを正常に戻し、気持ちを落ち着かせてくれる。痛みを和らげる万能ツボなので、頭痛や歯痛にも効果的。朝起きたときや、通勤時間や勤務中に押すのがオススメ。
【2】中脘(ちゅうかん)/胃腸の働きが活性化し、脂肪燃焼効果アップ

みぞおちとへそを結んだ、ちょうど指4本分上にあるのが「中脘」。胸骨の下端とへそを結んだほぼ中心と覚えてもOK。
これは体内に溜まった余分な脂肪や、むくみに働きかけて体内のめぐりがスムーズになるツボ。内臓周辺の脂肪が落ちやすくなるので、女性にはうれしいお腹周りの引き締め効果も。起床時に押せば、脳を活性化させて代謝を上げるため、痩せやすい体を作ることができる。
【3】関元(かんげん)/女性の大敵・冷えを解消して代謝を促進

へそから指4本分下にある「関元」は、ヨガや呼吸法などで重視される丹田と同じ位置。押すことで体温を高めて代謝を促進するので、ダイエット効果◎。
生理痛を緩和するほか、腰痛や疲労回復、免疫力アップにも効果抜群だという。朝押すことで、代謝アップにつなげよう。
【4】飢点(きてん)/食べすぎ予防に効果的!ヤケ食いも防止

耳の穴の前のあたりに指を当てると固い骨があるはず。そのキワにあるくぼみに指を押し当てて、ほんの少しだけ下にずらしたあたりが「飢点」。耳の入り口にある出っ張り、耳珠(じゅじゅ)のほぼ中央にある。
飢点を押すと、神経を通じて満腹中枢へ刺激が伝わり、食欲の抑制に。食事の10~15分前に押すのがオススメ。
【5】湧泉(ゆうせん)/老廃物をデトックスしてむくみや便通を改善

土踏まずのやや上の中央にある、足指を曲げるとへこむところが「湧泉」。足裏をタテに3等分したときに、指側から1/3あたりにあるツボで、腎臓の働きを活性化して、余分な水分や老廃物を排出してくれる。
老廃物が蓄積したままだと、代謝が悪く痩せにくい体になってしまいがち。さらに、血流をよくすることでむくみや便通も改善できるので、悩んでいる人は試してみよう。
ツボ押しのタイミングは?
ツボを押す時間は、食事後1時間を避ければNGの時間はないけれど、特にダイエット効果を期待するなら、お風呂上がりや寝る1時間以上前がオススメ。老廃物が流れることで、翌朝の目覚めもスッキリするそう。また、マッサージのように時間を取るものではないので、デスクワークの息抜きなどに行ってもOK。
正しいツボの押し方は、皮膚に対して垂直に押すこと。どのツボも、1日に10秒ほど押すだけで、3週間ほど経ったころから効果を感じ始める人が多いとか。
ストレスや冷え、過食など、自分が太る原因に心当たりがある人は、あてはまったツボだけでもまずは刺激を続けてみよう。
◆教えてくれたのは:整体師・吉田佳代さん

よしだ・かよ。整体師。自然医学の理論と健康・美容技能の解析と応用を学び、骨・筋肉・経路・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足ツボ療法および全身オイル整体技術を開発。サロンにて、のべ約6万人の施術経験を持つ。テレビ・雑誌などメディア出演も多数。最新の著書『たった10秒でやせるツボ』(SBクリエイティブ)が発売中。
撮影/八木英里奈 取材・文/イワイユウ