健康・医療

痩せる枕のポイントはたった1つ|選び方と今使っている枕でできるアレンジを専門家が紹介

1日の大半を占める睡眠時間。質のいい睡眠をとり、健康な体になることは、美痩せにも有効なのだとか。

整体師の熊谷剛さん
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そこで、痩せやすい体にもなれる正しい枕の選び方について、整体理論に基づいたボディケアブランド「CU:RERE(キュアレ)」で『THE MAKURA(ザ マクラ)』などを開発している整体師・熊谷剛さんに教えてもらった。

睡眠と痩せやすい体の関係

熊谷さんによると、睡眠によって痩せる体を目指すことができる理由として、基礎代謝アップがあげられるという。

「体の機能を動かすエネルギーが酵素と呼ばれるもの。これは、主に代謝と消化に使われるもので、代謝に使われる酵素によって体が機能したり、修復されたりするんです。カロリーを消費しやすい肝臓や脳、筋肉、そういったところで酵素が効率的に働けるかどうかで代謝が変わってきます。逆に、食べすぎた次の日に体がだるいと感じたりするのは、消化に酵素がたくさん使われてしまい代謝が悪くなっているということ。そんな状態が続くと、基礎代謝も下がってしまいます」(熊谷さん)

整体師の熊谷剛さん
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睡眠不足だったり睡眠の質が悪かったりすると、体内で作られる酵素量が減って不足しがちになるという。つまり、睡眠の質を上げることで、代謝に回る酵素量が多くなり、痩せやすい体を目指せるということなのだとか。

また、細胞を活性化させるには酸素が必要になるため、体の修復が行われる睡眠中も、しっかりと酸素を体に取り込むことが理想的といえる。

「ダイエットを頑張っているのに効果が実感できないという人は、酵素や酸素が不足して体の機能が理想的に働くことができず、代謝の効率が悪くなっている可能性もあります」

体内の機能が本来の働きをできるニュートラルな状態にすることで、ダイエット効果もアップできるということだ。

痩せる枕の条件

ではどんな枕がいいのか、さっそく教えてもらうと実はその条件はたった1つ。

「枕を選ぶ基準は、呼吸がしやすいかどうかだけ。やわらかすぎたり、首を支える形になっていたりするものはあまりよくないなど、細かいポイントはいろいろありますが、それには個人差もあります。つまるところ、チェックするべきは呼吸なんです。呼吸がしやすいということは、脳の信号を体に伝達する役割をする頸椎への負荷が少なく、理想的な状態と言えます」

枕専門店などでは頭や首の高さを測って枕を選ぶことが多いけれど、立っているときと寝ているときでは状態が違うので、実際に寝て試してみることが重要なのだとか。

『THE MAKURA』
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「例えば、『THE MAKURA』は肩まで支えるように作っているので、一般的な枕よりサイズが大きくなっています。頸椎に負担がかからないように、頭部と肩を支える設計にしているためです」

さらに、すぐに枕の買い替えができないときに、自宅にある枕を痩せる枕にアレンジする方法も教えてもらった。

自宅の枕を痩せる枕にする方法

バスタオルを使って枕を痩せる枕にするやり方
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用意するものはバスタオル1、2枚。首と肩の段差が緩やかになるように、二つ折りにしたバスタオルを枕に乗せ、肩の部分を折り返す。

枕をバスタオルでカスタムした様子
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バスタオル1枚で呼吸がしやすくなった感じがあまりしなければ、もう1枚プラスして調整を。

足元にバスタオルをプラスして効果アップ

「『キュアレ』には『ASHI MAKURA(アシ マクラ)』という商品もあります。これは足首を休ませることができる高さに脚の位置を調整し、脚の歪みを整えるものです」

バスタオルを使って脚の高さを変えることで、『ASHI MAKURA(アシ マクラ)』に近い効果を得ることもできるという。

足枕の入れ方
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こちらはバスタオルを2枚用意。4つ折にして2枚重ねてふくらはぎが乗る位置に置くだけ。これで、呼吸のしやすさを実感できればOK。

足枕を入れる前と入れた後のビフォーアフター
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実際に試してみると、呼吸のしやすさだけでなく、脚を上げたときの可動域が明らかに違うのがわかる。これは、バスタオルで高さを出したことで骨盤の角度が変わり、いい寝姿勢になっているということなのだそう。

バスタオル2枚で痩せやすい状態に体をリセットできる簡単メソッドだから、今日からでも試してみて。

教えてくれた人:整体師・熊谷剛さん

整体師の熊谷剛さん
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くまがい・つよし。一般社団法人「疲労回復協会」会長。高校時代の部活動での怪我がきっかけとなり、治療家の道へ。独自に開発したさまざまな治療テクニックで医者から見放された重度の腰痛、肩こりを数多く救い、口コミで患者が来院。開業後、2年で3店舗の分院展開に成功する。また、同時期には自身が持つ整体のノウハウや技術を指導するようになり、これまで1200人以上の整体師に技術指導してきた実績を持つ。“プロに教えるプロ”として、現在も「疲労回復協会」に所属する会員700人以上の整体師が熊谷のもとで学ぶ。著書は『わずか10分寝るだけ整体 タオル3本で顔と身体が見違える』(海拓舎出版)など。

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