最高気温20度超えを記録し、桜の開花予報などもニュースで飛び交うようになり、いよいよ春本番。分厚いコートを脱ぎ、肌の露出も増える季節にはダイエットが気になるところ。そこで、美のプロに体型維持におすすめのコンビニフードを教えてもらった。
モデルでボディメイクトレーナーとしても活躍する佐々木ルミさんは、コンビニを利用する頻度は週2〜4回で、そのほとんどがナチュラルローソンだという。理由は、化学調味料や人工甘味料など無添加なのものや、原材料に気を使っているものなど、ヘルスコンシャスな商品が多く、選択肢が広がるから。“ヘルシー”と言っても、「低糖質」や「ノンカロリー」だけでは選ばないようにしているそう。
「ダイエット目的で、低糖質やノンカロリーなどの言葉に魅力を感じる人もいると思いますが、よく原材料を見てみると、人工甘味料や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)などが羅列していたりします。異性化糖は、食事から摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞を劣化させる糖化のリスクがブドウ糖の10倍になるとも言われているので、美しく年齢を重ねたい人は避けたほうがいい添加物の1つ。人工甘味料も代謝に悪影響を及ぼすという話があったり、腸内細菌のバランスを崩したりすることが懸念されているので、避けるようにしています。塩分も天然塩使用をアピールしているものを選ぶよう心がけています。できる限り添加物は不使用で、もともとの素材に近い状態のもの(ホールフード)がおすすめです」(佐々木さん・以下同)
『ベジキッチン ビューティスナッキング ドライなつめ 20g』(ビーバイ・イー )
●美のプロがこぞって愛するスナック
千年以上も前から女性の健康のために食べられてきた、なつめを使ったスナック。なつめは「1日に3粒食べると若々しくいられる」という言葉があるほどで、絶世の美女と言われた楊貴妃も欠かさず食べていたという。貧血対策になる鉄分の他、手足の冷え改善になるビタミンP、イライラや不眠解消におすすめのマグネシウム、手足のむくみを和らげるカリウムの他、食物繊維や葉酸も摂れる。
「ちょっと小腹が空いたときに食べられるギルトフリーなスナックです。薬膳ビューティ食材であるなつめには、女性が積極的に摂りたい栄養素である鉄分やマグネシウム、カリウム、葉酸、食物繊維などが豊富。なつめは農薬不使用で安心です。砂糖不使用なのにほんのりした甘さがあり、サクサクと食感も楽しめ優しい味。同じシリーズの『ひとくちグラノーラ 発酵カシスとデーツ』も満足度が高くおすすめです」
『ペルー産 有機栽培バナナ』(ナチュラルローソン )
●むくみ解消や腸活におすすめのバナナ
化学肥料や農薬を使わずに育てられたペルー産のバナナ。大ブームを巻き起こした「朝バナナダイエット」のイメージから、ダイエッターの必需品とされてきたバナナ。含まれる食物繊維や、糖質の一種であるフラクトオリゴ糖は、消化されにくいためそのまま腸に届いて善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立つ。
「バナナは糖質が高めなので控えているという人も多いかもしれませんが、とてもダイエットフレンドリーな果物です。バナナの糖質はすぐにエネルギーとして使われやすく、体内の水分バランスを整えてむくみの軽減などにもいいカリウムや、抗酸化作用のあるポリフェノール、腸内環境を整えるオリゴ糖や食物繊維、代謝を促進するビタミンB群などが含まれています。私はよく朝食時やトレーニング前後、夜遅くお腹が空いてしまったときなどの夜食として食べています」
『オイルサバディン ブラックペッパー』(かねはち)
●パスタやパンに加えて栄養も味もグレードアップ
静岡沼津港の魚市場仲買人である「かねはち」が作ったさばの缶詰。沼津魚市場ではトップクラスのさば取扱量を誇るかねはちが、新鮮なさばを伝統的なさば節のノウハウを活かして燻製にし、途中でさばをほぐしてオリーブオイルに漬け込んだ缶詰。燻製香と凝縮したさばのうま味、ブラックペッパーのピリッとした辛さがおいしいと人気を呼ぶ。1缶90g入りで、341kcal。たんぱく質は18.5g含む。
「必須脂肪酸のEPA・DHA、ビタミンB群、D、Eなども豊富で、高たんぱくのさばを手軽にそのままおいしく食べられるさば缶。燻製にしたさばの身がほぐされた状態ではいっているので、そのままでも絶品。パンに挟んだり、パスタの具としても重宝します」
『味付けたまご 1個』(ローソン)
●1日に2~3個食べてたんぱく質をチャージ
中身はほどよい塩味の固半熟のゆでたまご。『赤穂の天塩』を使用。1個73kcal。たまごに含まれるビタミンB2は、摂取した糖質や脂質が体内に溜め込まれてできる脂肪を、蓄積される前に代謝されるよう促す働きがあり、ダイエットの強い味方といえる。
「カロリーは低いのに、アミノ酸スコア100の完全栄養食のたまごは、優秀食品。良質なたんぱく源として、1日に2〜3個は食べています。特に朝に食べることが多いです。普段トレーニングのあとに摂っているプロテインを切らしているときや忘れたときなど、添加物のはいったプロテインバーではなく、ゆでたまごを選ぶようにしています」
『GRON プロテインブレンド グリーンモンスター』(GRON)
●美容にいい栄養が満載の植物性プロテイン
スピルリナと3種のグリーンスーパーフード、甘酒を加えた、植物性プロテインブレンドパウダー。1食20gで約11gのたんぱく質を含む。人口甘味料や着色料、香料、保存料は一切使用せず、植物由来の原料のみを使用。3種のグリーンスーパーフードは、食物繊維を含むよもぎ、ポリフェノールを含む月桃、クロロフィルを含む熊笹などの国産素材。無調整豆乳などたんぱく質値の高いものでブレンドすると、よりたくさんのたんぱく質を摂取することができる。
「よもぎや月桃、熊笹、甘酒などのジャパニーズスーパーフードの他、スピルリナなどがブレンドされたプロテイン。たんぱく質と美容にいい栄養素が多く含まれているので、運動をしていない女性にもおすすめです。味はほんのり甘い青汁のようで、おいしくたんぱく質補給ができます。私は間食や寝る前の栄養補給にいただくことが多いです。人口甘味料や着色料、香料、保存料が一切不使用なのも安心」
『プロバイオティックバー くるみとカカオ』(Health Discovery)
●乳酸菌を配合したグルテンフリーバー
バー1本に、栄養価の高いナッツやレーズン、カカオニブに、アメリカ発の10億個の善玉乳酸菌「Ganeden BC30」を配合。食物繊維や鉄、マグネシウム、ビタミンB6、ビタミンEの栄養素もたっぷり。カロリーは1本あたり 185kcal。たんぱく質は 5.1g、食物繊維 4.2g含む。
「ひまわり種子やレーズン、ナッツに乳酸菌を配合した“腸活バー”。くるみの香ばしさとカカオニブの苦味、はちみつの甘さが上手に合わさっていて、食べ応えもあります。同じシリーズでプロテインが20gはいっているストロングバーもあるのですが、ダイエット中に便秘気味になる女性も多いので、今回はこちらをチョイスしました。美容に敏感な女性にも満足できる1品です」
モデル・ボディメイクトレーナー:佐々木ルミさん
高校時代にバレーボールで国体優勝を果たすなど、アスリートとして実績を残したあと、ファッションモデルに転身。海外や国内でショーや雑誌・CMなどのモデルとして幅広く活躍する一方、ボディメイクトレーナーとしての活動を開始。エクササイズでマインドもハッピーに変わった自身の経験をベースに、適度な運動で健康的な毎日を送るウェルネスエイジングを提唱している。著書に『キレイをかなえるデトックスウォーター』(宝島社)、『イルミネートボディ・ダイエット』(サンマーク出版)がある。
佐々木ルミ主催 グループレッスン Illuminate Body
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撮影/黒石あみ 取材・文/竹腰奈生
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