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【人参栄養湯】痩せホルモンを増やす最強漢方薬!

「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」。聞き慣れない名前だが、“最強の漢方薬”としてにわかに注目を集めていると工藤さん。

◆最強漢方薬「人参養栄湯」の効果とは?

朝鮮人参
朝鮮人参(写真/アフロ)
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「人参養栄湯に含まれている人参とは、野菜のにんじんではなく、朝鮮人参の根を乾燥させた生薬のこと。主に滋養強壮、新陳代謝を促進させ、弱った胃を活性化させる効果があり、栄養ドリンクではおなじみのものです。中でもダイエットに有効なのが人参の成分、プロトパナキサトリオールや人参養栄湯に含まれている生薬、黄耆(おうぎ)の成分、アストラガロシド。これらの成分には痩せホルモンのアディポネクチンを増加させる働きがあります。アディポネクチンとは内臓脂肪から分泌され血管を通って全身を巡り、体内の脂肪や糖をエネルギーに変えて代謝を促すホルモン。ですから、アディポネクチンが多く分泌されるほど、痩せやすい体になるわけです。

実際に、私のダイエット外来でも人参養栄湯を処方していますが、患者さんからは、“健康的に痩せられました”、”体重や体形に変化が現れるのであきらめずに続けることができます” など、多くの人が効果を実感しています」

また、ダイエットには、続ける意志も大事。人参養栄湯には、モチベーションを維持する神経伝達物質オレキシンを、分泌促進させる生薬(「陳皮(ちんぴ)」、「茯苓(ぶくりょう)」、「甘草(かんぞう)」)も含まれている。

◆的確な効果を望むなら医師から処方を

漢方の生薬がいろいろと並んでいる
漢方のイメージ(写真/アフロ)
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人参養栄湯は、薬局やドラッグストアでも取り扱いがある。

「サプリメントの位置づけで、習慣にされるといいでしょう。より、的確な効果を望むのであれば、医師から処方してもらうのが賢明です。構成している生薬は同じでも、薬局やドラッグストアの漢方薬に比べ、医療用の生薬は濃度が濃い。また現在、薬をのまれているかたには、のみ合わせも考慮したうえで、処方してくれますから、その点も安心です。さらに、人参養栄湯は保険適用の漢方薬なので、3割負担で購入できます」

◆服用の際の注意点は?

副作用はほとんどないというが、人参養栄湯に含まれる甘草(かんぞう)が使用された別の漢方薬を服用する際は、注意が必要だ。

「甘草は解熱、鎮痛などの目的で総合感冒薬などに使われていますが、摂りすぎると血圧の上昇やむくみなど引き起こすことがあります。人参栄養湯の服用中に、甘草を含んでいる葛根湯(かっこんとう)を服用すると、甘草を摂りすぎてしまうので、人参養栄湯の服用はいったん中断しましょう。その他、症状に不具合が起きた場合は、使用をやめ、医師への相談を」

→【人参養栄湯】についてもっと詳しくみる

教えてくれたのは:医師・工藤孝文さん

工藤孝文さん
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減量外来・糖尿病内科医。福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへの留学を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。日本内科学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学会、小児慢性特定疾病指定医。『ガッテン!』(NHK総合)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)など、テレビ出演も多数。YouTubeチャンネル『シックスパックのイケメン医師工藤孝文先生のダイエット外来』も配信中。工藤孝文先生の公式HP

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