これから夏本番。ますます薄着になって、体形が隠せなくなってくる…。自分なりにダイエットを頑張ってるつもりなのに、一向に結果にコミットできないあなた。問題はその常識のウソにあるのかも!?
ダイエットを続けるコツはストレスがないこと
ダイエットが続かない人は、「やせるためにあれこれがまんすることで、ストレスがたまり、やせられないことが多いんです」と、ダイエット外来で延べ10万人を診察してきた医師の工藤孝文さんは言う。
「脳にストレスがたまると、精神を安定させるためにセロトニンというホルモンを増やそうとします。セロトニンは糖質を摂ることで増えるため、私たちは甘いものが食べたくなるわけです」(工藤さん・以下同)
甘いものを食べてセロトニンが増えればイライラは治まるが、空腹時に甘いものを食べると血糖値が急激に上昇し、その後、急降下するため、アドレナリンが分泌されてしまい、イライラ感が増してしまう。
◆「おいしい」と感じればエネルギー消費量UP
そして、このイライラを解消しようと甘いものを食べ…という、負のスパイラルが糖質依存体質を生み、いつまでたってもやせられないのだ。
「このスパイラルを解消するには、ストレスをためないこと。“~はダメ”ではなく“~の方がいい”とポジティブに食ベ物を選び、食事を楽しむことです」
同カロリーのものを食べても、目や舌など五感でおいしいと感じれば、エネルギー消費量が高くなるという研究もある。
「無理ながまんはせず、“やせ”につながる食事をしていれば、数週間後には結果が表れます」
甘いものがどうしても食べたい! でも太るのが気になる…。飲食店で迷ったら、どっちを選べば太らず、やせやすいのか。直感で選択し、やせる知識が身についているかを調べてみよう。
Q. 食パンに塗るなら、フルーツジャムとピーナッツバター、どっち?
A. ピーナッツバター
「ピーナッツには糖の吸収を遅らせて、血糖値を安定させる効果がある。トーストに大さじ1杯程度を塗れば、たんぱく質や脂質によって食べた満足感が持続します」。ただし、無糖や微糖タイプを選ぶのが望ましい。
Q.甘いものが食べたくなったら、豆大福とシュークリーム、どっち?
A.豆大福
豆大福の餅やあんこは腹持ちがよく、満腹感を得やすい。「小豆には糖・脂質・たんぱく質の代謝にかかわるビタミンB₁・B₂・B₆が含まれています。見た目がふんわりやわらかな食感の洋菓子は、一般に高カロリーで太りやすいので避けること」。
Q.アイスクリームで太りにくいのは、ラクトアイス? 高脂肪アイス?
A.高脂肪アイス
濃厚な味わいの高脂肪アイスクリームほど太りそうだが、実は逆。「動物性の脂肪分が多いため、糖質がエネルギーに変わりやすいんです」。軽い味わいのラクトアイスはコクを出すために植物油脂や甘味料を添加している場合があるので控えよう。