「家庭菜園」というと「大変そう!」というイメージを持つ人も多いと思います。でも、意外と簡単に始めることができるんです。しかも、家庭で野菜を作れば、食費の節約にもつながります。
そこで、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、自身も実践している簡単でお得な家庭菜園について教えてもらいました。
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家庭菜園に用意するものはたった3つ
家庭菜園に必要なのは、プランターに培養土、それから育てる野菜の種の3つだけ。全部購入しても1000円で足ります。
培養土は、土のほかに植物が育ちやすい土壌に整えてくれる補助用土、肥料などが混ぜてあるので、植えたあとは水をあげるだけで育つように作られています。100円前後の安い野菜の種は春か秋に出回ることが多いので、お目当ての野菜の種まきの時期を把握してから始めましょう。
また、海苔などのパッケージに入っている石灰の乾燥剤は土に混ぜると、アルカリ性にすることができます。乾燥剤はしっかりと湿気を吸ったものを土に混ぜるようにしましょう。
ハーブ系ならズボラな人でも簡単
初心者なら、土質に左右されづらく病気や虫にも強い、ハーブ系から始めてみてはいかがでしょう。株がついているバジルやミントなどは、水につけておくだけで根が伸びてきます。それを鉢に植え変えるだけであまり手間をかけなくても強く育ってくれるので、ズボラな人にもおすすめです。
ルッコラやタイム、オレガノなどは、イタリアンの食事が好きな人には欠かせない調味料ですし、買うと少量でもそれなりの値段がするので、育ててみてはいかがでしょうか。ちなみに、ミントは虫よけ効果もあるので、ベランダには最適ですよ。
ちなみに我が家では、バジルとトマトを育てています。トマトの種は試しに植えてみたら、芽が出てきたんです。
再生野菜で2度おいしい
根さえあれば、スーパーで購入したものでも再び育つ再生野菜はさらに手軽なので、本格的な家庭菜園は面倒…という人でも実践しやすいと思います。
容器を移して水を与えれば2度目の収穫ができることでおなじみの豆苗のほか、根っこがでている万能ねぎも、根の部分を土に植えるとそこから育ちます。
青梗菜や小松菜なども同様に、正しい方法で根を植えれば生えてくるので、1回で捨ててしまうなんてもったいない! 1個買ったらもう1個ついてくるようなお得感のある野菜と言えますね。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。丸山さんのオフィシャルサイト「らくらく節約生活」
構成/吉田可奈