顔に立体感がなくなり、のっぺりして横に広がってきたな、と感じている人。日頃の表情グセと間違った笑い方が原因かも!
シャープな小顔によみがえらせる最新メソッド「コアフェイストレーニング」を、表情筋研究家の間々田佳子さんが指南してくれました。シリーズ19回目は「デカ顔解消」です。
噛みしめや間違った笑い方デカ顔の原因に
「以前は、私もあごの骨が触れないくらい、えらの部分がもっこりしていました。原因は、何をするときでも肩に力がはいり歯をグッと噛みしめてしまう表情グセ。たぶん、睡眠中も噛みしめていたはずです。アルゼンチンタンゴの先生にも、踊っているときに“怖い顔して躍るな”ってよく言われていました(苦笑)。
パートナーのスピードについて行けず、歯を食いしばって踊っていたんでしょうね。その頃から、噛みしめの強い片側の歯だけがこすれ始め、気づけば歯の表面が削られてガタガタになっていました。私もそうでしたが、噛みしめグセのある人は、噛みしめているときに噛みしめている自覚がありません。
噛みしめないよう試行錯誤でたどりついたのが、口元をゆるめる、あごを使わない、ということでした。これを意識し続けた結果、えらのもっこりが徐々に改善し、あごの骨が触れるほど薄くなりました」(間々田さん・以下同)
“口だけ笑い”でえらが張る
頑張り屋さんほど顔に力がはいりやすい傾向があります、と間々田さん。
「笑うときに、口角を横に引く“口だけ笑い”をする人も、えらの張ったデカ顔になってしまいます。正しい笑顔は、上の歯8本を見せ(このとき歯茎は見せない)、口角を引き上げたときに、口角挙筋(口角を引き上げる筋肉)に押し上げられ頬も一緒に引き上がった状態です。あごの力がはいらないように注意しましょう」
小顔とともに素敵な笑顔もゲットできるエクササイズがコアフェイストレーニングの「おすましスマイル」です。
コアフェイストレーニング「おすましスマイル」のやり方
【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす(このとき肩が上がらないように注意)。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。
【2】口はリラックスして軽く閉じる。
【3】唇の真ん中に人さし指を当てる。左右の口角だけを真上に上げて下ろす。上げ下ろしを5秒間繰り返し、最後は上げたまま5秒間キープ。
気になる人は【3】を3~5回繰り返す。
「ポイントは、口角を引き上げるとき、力を入れて引き上げるのではなく、そろりと引き上げること。口角挙筋は犬歯の位置にありますから、下から犬歯が押し上げられ、連動して口角が上がるようなイメージで行ってみてください。何度も繰り返すうち自然にできるようになります」
口角を真上に上げれば立体的な小顔に
笑顔のときは歯を見せた方が素敵ですが、エクササイズでは、歯を見せると上唇全体の力を使ってしまうので、唇は閉じて口角だけを意識します。
「初めのうちは、あごに力がはいりやすいので、はいらないように気をつけましょう。力がはいったままエクササイズしてもデカ顔は改善されません。口角が真上に上がるようになれば連動して頬の筋肉も引き上がるので、横に広がったデカ顔がシャープな小顔に変わります。
また、顔に力がはいりやすい人は肩の力もはいりやすいので、肩に力がはいってると感じたら全身の力を抜いてください。肩の力だけを抜くのは難しいですから。意識して力を抜くクセがつけば、無意識に顔の力も抜けるようになりますよ」
デカ顔になりやすいクセは、小顔になりやすいクセに今すぐチェンジしましょう!
教えてくれたのは:表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳の時にインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ!』(小学館) 、近著に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』(KADOKAWA)がある。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか?』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文/佐々木めぐみ
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