ペット・動物

「一口あげる」に注意!意外と知らない犬や猫に「やってはいけない」食事のあげ方

犬の食事は1日1回か2回、猫は小分けに

食事回数は、ペットフードのパッケージに記載があることが多いので、表示を目安にするといいでしょう。

「犬と猫では、理想的な食事の回数が違ってきます。犬は胃が大きく、1回で1日分を食べられるので、成犬なら1日1回でも構いませんが、1回の量が多いと消化器への負担もあるので、1日量を朝晩の2回に分けてあげましょう。

猫は1回に食べられる量が少ないですし、気が向いたときに少しずつ食べるのを好みます。1日に複数回に分けて与えてもよいでしょう。あるいは自動給餌機を使ったり、ドライフードを置きエサしたりすると、好きなときに食べ進めます。フードが傷まないように気を付けてあげてください。ただし、犬のように1回でしっかり食べる猫もいますので、その子に合わせてあげてください。犬はエサがあればあるだけ食べるので、置きエサには向きません。

子犬、子猫は1日3回程度与えましょう。犬も猫も、水はいつでも新鮮なものをたっぷり用意してあげてください。水はミネラルウォーターではなく、水道水を与えるようにしましょう」

食事の量はどれぐらい?

食事の量も、基本的にはペットフードのパッケージに表示されている通りでOK。はかりや計量カップなどを使って、適切な量を与えましょう。

水を飲む犬
適切な量をあげよう(Ph/Getty Images)
写真4枚

ちなみに1日当たり必要なエネルギー量は、「安静時のエネルギー要求量(体重×30+70)×エネルギー係数(※)」で算出できます。体重10kgの去勢済みの犬の場合で、(10×30+70)×1.6=592kcal。体重3kgの去勢済みの猫なら、(3×30+70)×1.2=192 kcalです。

「適量を与えているはずなのに、太ったり痩せたりする場合は動物病院を受診してみてください。病気の可能性があります。また、病気ではなく、体質の場合もあります。筋肉量や代謝量によって、1日に必要なエネルギー量は変わってきます。運動量が豊富で筋肉質な犬種、猫種もいれば、その逆もあるので、獣医師に相談すると安心です」

※エネルギー係数は、犬や猫のライフステージにより異なります。詳しくは動物病院に受診の際に相談してみてください。

おやつの量はどのくらい?

おやつも、1日の摂取カロリーに含めて計算するなら、与えて構わないといいます。

「おやつは、飼い主さんと愛犬、愛猫のコミュニケーションや、愛犬のしつけ中のごほうびなどに有効だと思います。ただ、子犬にいろいろ教える時期に、毎回あげていると過剰になるので、においをかがせるだけにして何回かに1回本当にあげる、小さくちぎってあげるなど、工夫してみてください」

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