ペット・動物

「一口あげる」に注意!意外と知らない犬や猫に「やってはいけない」食事のあげ方

ライフステージに見合った食事を

ライフステージによって、必要な栄養素やエネルギー量が変わってくるのは、犬も猫も同じです。ライフステージによる分類は、成長期、成犬・成猫期、中高齢期の3段階で考えていいと思います。ペットショップなどで犬や猫を販売する場合、生後56日(8週間)までは原則禁止なので(飼っている犬や猫に子供が生まれる場合以外では)、哺乳期や離乳期のことを意識する必要はなさそうです。

「成長期は生後50日から1年ほど。成犬期・成猫期は1歳から7歳ぐらいまで。7~8歳からシニアになります。大型犬ではシニア期がそれよりも少し早く始まります。それぞれのライフステージに合ったペットフードが市販されているので、利用したり参考にして自作したりするといいでしょう。

シニア期に入っても、これまであげていたアダルト期のフードを量だけ減らして与えることはおすすめしません。カロリーだけの話ではなく、加齢で必要な栄養素が変わってきますので、年齢に見合わないフードを食べていると病気のリスクが高まります。

フードの種類を切り替えるときは、いきなり全量を切り替えず、1~2週間かけて移行するのが理想です。食べ慣れていないフードを一度にたくさん口にすると、繊細な子は吐いたり下痢をしたりすることがあるので、時間をかけてあげてくださいね」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

獣医師・山本昌彦さん
獣医師・山本昌彦さん
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獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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