母を送る日に着る喪服を選んでいた私
4日前のこと。弟に主治医から電話があった。「膵臓からインシュリンが出てないのか、血糖値が平常の8倍になって、点滴でいったんは下がりましたけど、それにも限界がありまして」。詳しくはわからないけれど、つまりいつどうなってもおかしくない状態なんだそう。
弟と電話で話した直後は、体がふわふわと浮いたようで実感がなかったけれど、こういうときの人の行動って、だいたい正しいね。
私はネット通販で母親を送る日に着る喪服を選び出していたの。今までの間に合わせでははなくちゃんとしたのを。母ちゃんの最期に会えるかどうか。今はそればかりが気がかりだ。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
【288】ラジオ出演翌朝、「母ちゃんが吐いた」弟から“異変”を知らせる電話が入った