痩せやすい腸内環境にしてくれる
どんなにダイエットを頑張っても、なかなか痩せないという人は、痩せにくい体になっている可能性があります。
痩せやすい体かどうかを決める大きな決め手は、ずばり腸です。腸内環境がダイエットの成否を左右しています。ここでもフラクトオリゴ糖は貢献してくれるのです。
「痩せ腸」とはどんな腸?
「痩せ腸」とは、腸内にある「痩せ菌」が活発に活動している腸のこと。腸内には、腸内環境を整えるビフィズス菌などの善玉菌、腸に悪い影響を及ぼすウェルシュ菌などの悪玉菌、どちらでもなく優勢なほうに加勢する日和見菌の3種類の菌がいます。
「痩せ菌」は善玉菌、逆に「デブ菌」は悪玉菌のことです。さらに、日和見菌は優勢なほうにつきますから、「痩せ腸」になるには「痩せ菌」である善玉菌を腸内で増やし活動してもらうことが必要です。
「痩せ菌」は短鎖脂肪酸を作ります。短鎖脂肪酸とは、脂肪細胞の蓄積をストップさせたり、脂肪の燃焼を助けたりと、ダイエットをしている人にとってうれしい活躍をしてくれます。つまり、この短鎖脂肪酸が腸内で生成されることによって、痩せやすい体になるのです。
フラクトオリゴ糖は「痩せ腸」へ導いてくれる
痩せやすい体にするためには、善玉菌の大好物のエサを与えて、そのエサを短鎖脂肪酸に変えてもらうという、ある種の発酵を引き起こすことが大切です。
この腸内で起こる発酵を「内部発酵」、すでに体外で発酵された発酵食品を「外部発酵」と呼びます。いうなれば、「外部発酵」している食品+「内部発酵」に必要な食品を日々取り入れるのが、痩せる体を作る黄金の方程式なのです。
善玉菌のエサとなる代表的なものは食物繊維です。特に海藻類、きのこ類、いも類、ごぼうなどに多く含まれる水溶性食物繊維がよく知られています。実はフラクトオリゴ糖も、この内部発酵を引き起こす最高のエサになります。
つまり、フラクトオリゴ糖は「痩せ腸」になる手助けもする、ダイエットにぴったりの糖質なんです。
◆教えてくれたのは:糖尿病内科医・工藤孝文さん
内科医・糖尿病内科医・漢方医。福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぐ。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。より多くの人の病気を予防することをモットーに、医療、健康に関する情報発信を積極的に行っており、NHK『あさイチ』、日本テレビ『世界一受けたい授業』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』をはじめ、さまざまなメディアに出演している。http://www.kudonaika.com/