漢方薬で睡眠を整える方法
食事に気をつけていても目覚めがスッキリしないときは、不眠症に効果が認められている漢方薬をのむという方法があります。
ストレスなどをはじめとした気分の乱れを整えることで自律神経のバランスを整え、穏やかによく眠れる体質を、体の内側から目指すのが漢方医学の考え方。寝つきが悪い、途中で起きてしまう、熟睡感がないなどの症状を根本から改善します。
中途覚醒に悩む人におすすめの漢方薬2つ
・酸棗仁湯(さんそうにんとう)
酸棗仁湯は神経の高ぶりを鎮めて、熟睡できるよう働きかける漢方薬です。体力が低下していて、心身が疲労している人の不眠改善に用いられます。
・加味帰脾湯(かみきひとう)
加味帰脾湯は気持ちを落ち着かせることで、精神を安定させる作用があります。更年期障害にともなう睡眠の悩みに用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は、繰り返す不調に対して根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。