皇后雅子さまが4月、外出ご公務に二度出席されたことが注目を集めています。天皇陛下とそろっての外出をともなうご公務は8か月ぶり。外出ご公務はコロナ禍で減っていましたが、今後両陛下がお出ましになる機会が増えるのではないかと期待されています。そこで雅子さまがコロナ禍で試行錯誤されながらも行われてきたご公務をそのファッションとともに振り返ります。
リモートファッションでは首周りに”アクセント”
両陛下がコロナ禍でも国民に寄り添う姿を見せられたのはリモートご公務でした。パソコンの画面を通じてさまざまな人たちに声をかけられました。感染拡大という状況にありながらも、「国民とともに」という思いを実践された形といえます。
ちょうど1年前の5月には、こどもの日にちなんで、熊本県高森町立高森中央小学校及び鹿児島県三島村立三島竹島学園をオンラインにて視察されました。このとき雅子さまは、細かくランダムな水玉模様のスタンドカラーのジャケットをお召しになっていました。
スタンドカラーのジャケットはシャープな印象になりがちですが、雅子さまが着用されたのは水玉模様で、さらにパールの一連ネックレスを合わせたことで女性らしい雰囲気に。スタンドカラーのすっきりした印象と女性らしさを両立したコーディネートでした。
雅子さまはリモートご公務では、首周りに“華やぎ”をもってくるファッションを披露されることがたびたびありました。マスクをされていてもお顔まわりを明るくされるための工夫なのでしょう。その明るい笑顔は画面越しでありながら、多くの国民を元気づけました。
白のタートルネックでコントラストを
2021年1月、熊本の豪雨被災地にオンラインでお見舞いされた際は、天皇陛下とおそろいで、タートルトップスにグレーのジャケットというコーディネートでした。
タートルネックのトップスは顔の近くまでくるので、白を選ぶことで顔が一気に明るくさわやかな印象になるアイテム。シックなグレーのジャケットと白のタートルネックのコントラストがはっきりしているので、よりジャケットのVラインが強調され、すっきりとしたスタイルに。
“水”のスカーフでふんわりと女性らしく
2021年2月に国連「水と衛生に関する諮問委員会(UNSGAB)」満了5周年記念のオンライン会合にご出席の際は、全体のカラーをブルーに。これまでも出席される行事にちなんで色を選ばれることはよくありましたが、今回のブルーは“水”を意識されたのでしょう。
水色のジャケットに、水彩画タッチの色がきれいなスカーフ。さらには、パールのネックレスをプラス。やわらかく透け感のあるスカーフをふんわりと合わせることで、女性らしさが強調されていました。このときもスカーフとパールで首周りにアクセントを置くコーディネートでした。