美容

育毛のプロが指南!意外と知らないトリートメント、コンディショナーの使い方&白髪対策でとりたい食べ物

白髪のメカニズム&摂りたい栄養とは?

年齢とともに増えていく白髪の悩み。老化現象だと思いがちですが、実はさまざまなメカニズムがあるそうです。

白髪を減らすには血流改善が必須

実は人間の髪は、最初はみんな白髪なのだそうです。大人も子供も、生えてきた瞬間の髪の色は白です。それを、メラノサイトという色素細胞がメラニン色素で髪を黒く染めます。このメラノサイトがうまく機能しなくなると、白いまま成長した白髪となるのだそうです。

「つまり、メラノサイトの働きを再生すれば髪は黒く蘇ります。メラノサイトを再生させるカギは、ずばり血流。ストレスや筋肉のこわばりのせいで血流が不足すると、髪を黒く染めるのに十分な栄養が毛根に行き渡らなくなります」

白髪のお悩みにおすすめの栄養

さらに、髪の毛を構成する栄養素が必要だと、辻さんは続けます。

まな板にのったブルーベリー
髪の悩みにはポリフェノールを多く含む紫の食べ物が◎(Ph/photoAC)
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「髪の毛を構成するたんぱく質である、ケラチンが不足していては、マッサージをしても思うような効果を得ることはできません。ケラチンは18種類のアミノ酸でできているのですが、その中でもメラニン色素の原料となるチロシンを多く含む、乳製品や大豆製品を積極的に摂るようにするといいですよ。

ほかにも、ミネラルやフルボ酸、ボリフェノールの一種でもあるアントシアニンを含んでいる、黒ごまやブルーベリー、ぶどう、紫芋や紫キャベツなどの、紫色の食品を摂ると、メラノサイトの働きが活性化されます」

白髪染め選びの正解とは?

最後に、さまざまな種類がある白髪染めの選び方について教えてもらいました。

一般的にヘアカラーと呼ばれているアルカリカラーは、キューティクルを開いて髪の内側まで色を入れるので一番色持ちがよいものの、強い化学物質のため一番頭皮にダメージを与えてしまうと辻さんは言います。

髪の毛を染めている人
ヘアカラーにも種類がある(Ph/photoAC)
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「ダメージが少ない順に紹介すると、髪の表面だけを染めて2〜4週間ほどで色落ちするヘアマニキュア、うっすらと髪に色を付けて色持ちは数日のトリートメントカラー、ハーブ用の天然色素で染め、3週間ほど色持ちするヘナです」

もしどうしてもアルカリカラーをしたい場合は、ヘアサロンでマニキュア塗りとオーダーすれば、頭皮につかないように染髪してくれるので、ダメージを抑えられるそうです。いつものサロンで相談してみましょう。

◆教えてくれたのは:管理理容師、理容師、ヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」経営者・辻敦哉さん

辻敦哉さん
管理理容師、理容師の辻敦哉さん
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1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉県理容専門学校、東京文化美容専門学校を卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。サロンで店長、営業推進部長を務めたのち、2011年に独立。現在は後進の育成に注力し、プーラ式ヘッドスパ専門店を全国展開中。著書に今年5月に出版した『「髪が増えるしくみ」から考案 頭皮が蘇るすごいマッサージ』、『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(ともにアスコム)など。

◆美容外科、皮膚科医師・コッツフォード良枝さん

日本抗加齢医学会専門医、銀座禅クリニック院長。 山梨大学医学部卒業後、国際医療センター国府台病院を経て、日本医科大学麻酔科学講座に入局。2011年から皮膚科、美容皮膚科、美容外科に従事する。フジテレビ『バイキング』、毎日放送『林先生が驚く初耳学!』、テレビ東京『なないろ日和!』などに出演するなど、メディアでも活躍中。

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