手術2日前、“可能性”から頭から離れず涙目に
手術2日前のこと。担当医は手術前の説明で「実際、開腹したらステージ3だったというケースもあります」と言い、さらにさらに恐ろしい“可能性“をいくつも並べて、そうなったらどんな処置をするか懇切丁寧。
絵まで描いてどんな処置をするか聞かされたら、耳を塞いで、「わあああ」と叫び出したくなったわよ。この「手術前説明」があらゆる医療行為の中でいちばんキツくて、翌日は一日中、“可能性“のことが頭から離れず、気がつくと涙目。
そんなグチを看護師さんに言ったのを同じ病室のSさんが聞いていて話しかけてくれた。彼女は私とほぼ同じケースで1週間先輩。
「私も手術前に怖いことを言われたよ。病院側は後から聞いてないって言われないようにみんなに言うみたい。だけど、手術がすめばあとは一日一日よくなるだけだから」
おっと、もうすぐ私はまな板の鯉。「頑張って」って? いやいや頑張るのは優秀な医師たちで私じゃない、な~んて。先生たち、どうぞよろしくお願いします!
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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