「低額所得者」だから結局、負担額は?
翌朝、区役所に行ったわよ。「明日から入院なんです」と言うと、すぐに「限度額適用・標準負担額認定証」を発行してくれたの。その証書を見たら、私の適用区分は「オ」。ネットで調べたら「低額所得者」で、1か月の自己負担限度額は3万5400円だって!
これはあくまでも医療費で、入院中の食費と差額ベッド代は別なんだけどね。それでも10万円前後で済む計算よ。
確かにここ数年はギリギリ、カツカツの収入だったけれど、区から「低額所得者」と言われちゃうとねぇ。もっと働いて、アイウエオに分かれている所得区分の順位をあげていかなくちゃ!
70万円から10万円に。これもずいぶんな“まさか!”だったけれど、もうひとつオマケがあるの。実は私、退院して1か月以上たつのに、まだ入院、手術費を払ってないんだよね。予定では退院して3週間目の診察のときには計算を済ませておきますって話だったんだけど、「実はまだ計算が終わってないんですよ」だって。
大学病院は、「低額所得者」の入院費を計算する気が失せた? まさかね(笑い)。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
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