健康・医療

「冬太り」で負のスパイラルに陥らないために 注意すべき「3つの“あ”」

冬太りの対策のポイントは「3つの“あ”」

年末年始は、クリスマス、忘年会、里帰りなどで、会食の機会も増えます。しかし、そこでカロリーばかり気にしていると、せっかくのイベントを楽しめません。そこで福田さんは、食事で気を付けるべきポイントを教えてくれました。

「3つの“あ”を摂りすぎないようにするだけで、ずいぶんとカロリー摂取量が変わります。注意すべきは、“アルコール”、“甘いもの”、“脂もの”です。この3つはかぶらないように、1つだけにします。お酒を飲むなら、鶏の唐揚げや天ぷらのような脂の多いおかずを避けてサッパリとした刺身やサラダにする。

お肉を食べるにしても、脂身が比較的少ないローストビーフやカモ肉にするといいですね。デザートも糖質の多いケーキではなく少量のフルーツにするなど、少し選び方を変えるだけで、量はそれほど気にせずに会食を楽しめます」

アルコール
3つのあの1つ。アルコールを飲むときは油物はとらない(Ph/PhotoAC)
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食後1~2時間後に体を動かす

体を温めることも、冬太り対策としては有効です。

「定期的に運動することにより筋肉をつければ基礎代謝が上がり、体温も上がります。食事をすると糖はインスリンの働きによって1~2時間後に脂肪として体内に溜め込まれますが、この時間に体を動かすことで、血糖が脂肪になるのも防いでくれます」

コロナの流行により控えていた集まりも、今年は増えると予想されます。会食であれば、3つの“あ”を伝えて、周りも巻き込んでしまうのも冬太り予防に有効です。

ストレッチしている女性
体を動かして基礎代謝を上げよう!(Ph/photoAC)
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「運動をするにしても、本格的な筋トレをしなくてもいいのです。インターネットで、ダンスやストレッチを指導する動画はたくさんあります。好きな音楽に合わせて体を動かせば、楽しみながら運動することもできます。年末年始で、親戚や友達と集まるときには、フィットネス系のゲームをするのも盛り上がりますよ。人が集まることを利用するのも、今年ならではの冬太り対策なのかもしれません」

◆教えてくれたのは:医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん

医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん
医学博士・健康科学アドバイザー・福田千晶さん
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1988年に慶應義塾大学医学部卒業。医師として東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科勤務を経て、1996年より、フリーランスの健康科学アドバイザーとしてテレビやラジオ番組への出演、執筆、講演などで活動。『そもそも血糖値ってなんですか?』『高たんぱく質レシピ151』 (ともに主婦の友社)、『危ない! 命を縮める健康法』(アントレックス)など著書・監修書多数。https://fukuda-chiaki.com/

取材・文/小山内麗香

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