肌質の改善には漢方もおすすめ
さめ肌の悩みには、皮膚科などで処方されている漢方も役立ちます。さめ肌は、肌の栄養不足や乾燥、血行不良、胃腸の不調、ホルモンバランスの乱れなどが原因で生じると考えられます。
そのため、さめ肌を改善するには、「血流をよくして肌に栄養をいきわたらせ、肌の代謝を上げる」「肌に潤いを与える」「胃腸の働きをよくして肌に必要な栄養をつくる」「ホルモンバランスを整える」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びましょう。トラブルの原因を根本から改善することで、健康的な肌を手に入れられます。
さめ肌の悩み改善におすすめの漢方薬2つ
・当帰飲子(とうきいんし)
体内を流れる赤い液体で、全身に酸素や栄養を運んだり、ホルモンバランスを調整したりする「血(けつ)」を補給することで肌に栄養を与え、潤す漢方薬です。肌の湿疹や肌のかゆみがある人に用いられます。
・薏苡仁(よくいにん)
肌に潤いを与える生薬で、イボ取りにもよく使われます。肌が荒れがちな人や肌のキメが乱れている人に用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。