腸活には漢方薬もおすすめ
腸が不調になると、消化不良や便秘、にきびや肌荒れ・アレルギーの原因となることもあります。漢方薬は体の内側から血行改善や腸の活動にアプローチし、腸内環境をよい状態に導くことで不調改善ができダイエットにもつながります。
「慢性的な便秘」「ぽっこりお腹」など腸の不調が原因の症状に効果があるとされる漢方薬はいくつもあり、医療現場でも活用されています。
血行改善や腸の活動にアプローチする漢方薬
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
エネルギーである「気」や、全身に酸素や栄養を運ぶ役割のある「血(けつ)」を補い、胃腸の働きを改善する漢方薬です。疲れやすく、いきんでも便が少量しか出ない方におすすめ。また、疲労感に加え、食欲不振や吐き気が強い方は六君子湯(りっくんしとう)がおすすめです。
・大柴胡湯(だいさいことう)
「気」を巡らせて消化吸収を改善し、気分や食欲を落ち着かせる漢方薬です。胸のつかえ感やストレスを感じる人におすすめ。一方、お腹が張るだけでなく便秘と下痢を繰り返す人は、加味逍遙散(かみしょうようさん)がおすすめです。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:薬剤師・杉岡弥幸さん
すぎおか・みゆき。北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)。