胃腸を元気にする漢方薬もおすすめ
年末年始の胃腸トラブルは、暴飲暴食だけではなく、生活リズムの乱れや冷えによる胃腸の働きの低下も原因として考えられます。
「胃痛」「胸やけ」「吐き気」に効果が認められている漢方薬は、消化器内科でも処方されており、「胃腸の消化吸収機能を回復させる」「不規則な生活リズムで乱れる自律神経のバランスを整えて胃もたれを軽減する」「体を温めて、胃の働きを改善する」といった働きをもつ漢方薬を選びます。漢方薬はトラブルの原因を根本から改善することで、体の調子を整えるので、続けることで不調が起こりにくい体を目指すことができます。
胃の不調の改善におすすめの漢方薬2つ
・安中散(あんちゅうさん)
胃腸を温めて冷えを除き、胃を健やかにする漢方薬です。げっぷ、胃痛や腹痛などの症状がある人に用いられます。
・五苓散(ごれいさん)
余分な水分を排出することで、下痢や急性の胃腸炎を改善する漢方薬です。口の渇きやむくみなどがある人に用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。