萎縮性膣炎の治療にも処方されている漢方薬
萎縮性膣炎のような陰部の症状には、陰部の違和感や痛みなどの症状に対して産婦人科でも処方されている漢方薬の活用もおすすめです。
漢方では、陰部のトラブルは、ホルモンバランスの乱れや血流不足などが原因で起こると考えられています。漢方薬はそのような症状が起こる原因に働きかけるので、萎縮性膣炎など陰部のトラブルが起きにくい体質を手に入れることが期待できます。
萎縮性膣炎の悩みにおすすめの漢方薬3つ
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行をよくして水分代謝を整えることで膣に栄養を届け、ホルモンのバランスを整える漢方薬です。貧血ぎみで体が冷えやすい人に用いられます。
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
湿熱を取り除き、下半身の炎症を和らげる漢方薬です。排尿時の痛みや残尿感がある人に用いられます。
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢による泌尿器の衰えに使われる漢方薬です。体を温めるので、下腹部の冷えが強い人に向いています。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小原水月さん
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などで執筆中。