夏の時期に旬を迎えるオクラは、さっぱりとした味と食感がおいしい野菜です。「ネバネバ成分が健康によいオクラは、茹でていただくだけでなく、そうめんなど暑い季節にぴったりな料理に添えてもおいしいです」と野菜ソムリエプロの福島玲子さんは話します。福島さんから、旬のオクラの中でも新鮮でおいしいものを選ぶ目利きの方法と、よりよい保存の仕方を教えてもらいました。
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鮮度が命のオクラの目利きポイント
オクラは収穫してから時間が経つほど水分が抜けてしまうので、鮮度が命の野菜です。新鮮でおいしいものの選び方をご紹介します。
鮮度のよいオクラは、うぶ毛が細かく、ハリのある傾向にあります。びっしりとうぶ毛が生えているか確認しましょう。全体の色味とガクは、緑色が濃いものには若くてやわらかいものが多いです。切り口は新鮮なものが◎です。
8〜10cmくらいのものがベスト
大きさも実は重要で、品種によりますが、8〜10cmくらいのものがよいとされています。大きくなっているものはお得に感じがちですが、固くて筋っぽく、歯ざわりが悪くなるので避けましょう。
袋で売られている場合も、小さめのものを選ぶのがベストです。大きくても柔らかい丸オクラの場合は、15〜16cm程度のものがおすすめです。それ以上の大きさのものは、味の面ではあまりおすすめできません。
変色に注意!オクラのNGチェックポイント
NGポイントは、ヘタの周りが黒ずんでいるものです。収穫から時間が経ち、新鮮さが失われています。さらに、大きさだけでなく白っぽく角がしっかりとしすぎているものも、育ちすぎて固くなっている傾向にあるので避けましょう。
表面にぬめり気があったり、水分が抜けてふにゃっとしていたりする場合は傷んでいる可能性があります。