寒さが大敵のオクラの正しい保存
南国が原産のオクラの弱点は、低温と乾燥です。5℃以下になると低温障害を起こすので、気をつけてくださいね。
冷蔵保存は野菜室へ!冷凍するなら固めに茹でて
オクラを冷蔵保存するときは、乾燥を避けるためにポリ袋に包んでから野菜室に入れましょう。低温障害を起こすので、冷蔵庫に入れるのはNGです。
一度に使い切れないときは、ラップに包んで小分けにしてから冷凍保存してください。茹でたオクラを保存するときも冷凍がおすすめ。お好みの大きさにカットしてから、ラップに包んだものをタッパーや冷凍用保存袋に入れ、1か月程度で使い切りましょう。
ちなみに、完全に茹でてから冷凍すると、解凍したときにやわらかくなりすぎることも。できれば30秒ほど熱湯に入れてからすぐに冷水で冷まし、水気を拭き取ってから冷凍するといいですよ。
冷凍するならピューレ状にしてもよいです。茹でてから固い部分と中の種を取り除いて叩き、冷凍用保存袋などに入れて冷凍すればスープやソースに活用できます。
塩もみするだけで口当たりが段違いによくなる
オクラを調理するときは、塩もみをするのがおすすめです。うぶ毛がとれて食感がよくなり、さらに変色を抑えることができます。塩もみは、オクラに塩を振ってから軽くもみ、こするようにしてうぶ毛を落としてから、さっと水で洗うだけです。
洗ったあとは、よく水気を拭き取ってから保存や調理をしましょう。ひと手間で口当たりが段違いですので、試してみてください。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ