夢は更年期を乗り越えられる社会を作ること
今後は、女性が更年期を乗り越えて仕事を継続できるような社会を作っていきたいと話す山田さん。
「更年期の女性は長年仕事を頑張ってきて、会社としてもとても大切なかたがただと思います。できれば女性たちが更年期症状や疾患に左右されずに、キャリアを積める社会にできたらと思います。
更年期市場は大きいにも関わらず、解決するサービスや商品が、日本だけでなく世界的にまだ少ない。更年期は悩みや見えないことがたくさんあるので、解決するのが難しい分野ではありますが、たくさんの女性の声を聞いて、さまざまなメーカーさんとより協力していきたいと思っています。声を上げる人が増えることによって、市場もより活性化していくと確信しています」
◆教えてくれたのは:一般社団法人日本フェムテック協会代表理事・山田奈央子さん
大手下着メーカーで企画・開発を行った後、世界初の下着コンシェルジュとして独立。株式会社シルキースタイルを設立し、女性特有の悩みに寄り添ったインナー、コスメ、健康雑貨などの商品企画開発を17年間行う。自身の女性疾患もきっかけとなり、2021年に日本フェムテック協会を設立し、代表理事としてウィメンズヘルスリテラシーの重要さを雑誌・TV・企業・行政などで周知する活動をしている。2男の母。
撮影/小山志麻、取材・文/イワイユウ