
厳しい冬を越えて育ち、旨みも栄養もぎっしり詰まった春野菜。そのおいしさを存分に引き出すレシピを、春野菜を知り尽くした農家に聞きました。マツキアグリ・松木奈津子さんが、見た目も食感も楽しいスナップえんどうのレシピを教えてくれました。
手早くゆでて鮮やかな色味も味わう
温暖な気候と水はけのよい土壌が特徴の鹿児島県・指宿市はスナップえんどうの生産量全国1位。花が咲いてから1か月ほどで実になる。

「スナップえんどうは1~2分塩ゆでし、冷水に移すとシャキシャキに。生のまま冷凍保存できますが、ゆでてから冷凍すれば鮮やかな緑が保てます」(松木さん・以下同)
おいしいスナップえんどうの選び方
「新鮮なスナップえんどうは、がくが大きく、花のように開いています。乾燥に弱いので購入したら袋の口を縛って保管を」

「スナップえんどうのポン酢和え」のレシピ
シャキシャキの歯ごたえとポン酢でさっぱりと。

《作り方》(2人分)
【1】スナップえんどう10本は筋を取って2分、グリーンピース20gは1分ほど塩ゆでし、水気を切る。スナップえんどうは斜め5mm幅に切る。新玉ねぎ1/4個はせん切りにし、塩少量をもみこみ、水気を切る。
【2】ボウルに【1】、ポン酢大さじ1、かつおぶし1袋、のり1枚をちぎって入れ、和える。
「スナップえんどうの白和え」のレシピ
きな粉の甘みが春の野菜をまとめる。

《作り方》(2人分)
【1】スナップえんどう10本は筋を取り、にんじん30gは短冊切りにする。しめじ1/4パックはほぐす。
【2】【1】は2分、グリーンピース20gは1分ほど塩ゆでして水気を切る。スナップえんどうは、斜め半分に切る。
【3】豆腐1/4丁、みそ・砂糖・白ごま各大さじ1、きな粉大さじ1/2をすり鉢で混ぜ合わせたら、【2】を加えて和える。
「スナップえんどうのカプレーゼ」のレシピ
テーブル映えする華やかさ!かつおを加えて豪華に。
《作り方》(2人分)
【1】 スナップえんどう7本は筋を取って1〜2分塩ゆでにし、水気を切って半分に割る。モッツァレラチーズ80gは半月切り、トマト(中)1個は7等分の輪切りにする。
【2】かつおのたたき7切れと【1】を色よく交互に並べて器に盛り、オリーブオイル大さじ2、レモン汁大さじ1、塩・ブラックぺッパー各適量をかける。
◆教えてくれたのは:マツキアグリ・松木奈津子さん

指宿の水はけのよい土に堆肥やもみ殻、酢酸などを混ぜて微生物の働きを活発にし、スナップえんどうのほかオクラやグリーンピースなども栽培。スナップえんどうは、公式LINE:マツキアグリ(@735yctqo)より注文可。
撮影/鈴木江実子 料理協力・スタイリング/ダンノマリコ
※女性セブン2025年3月27日・4月3日号