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《高騰する野菜を安く買う方法》節約アドバイザーがアドバイス!活用すべきは“都心にも意外とある”直売所や道の駅、宅配サービスの初回お試し

野菜販売所
活用すべきは“都心にも意外とある”直売所(写真/PIXTA)
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野菜の高騰が続いている。昨夏の記録的な猛暑や、秋以降の天候不順などによる生育不良が原因で、一時は「キャベツの価格が例年の3.3倍、1玉1000円以上」と、もはやキャベツは高級食材に。それ以外にも、価格高騰が際立つのは白菜やブロッコリーも同じ。そこで、節約のプロが教える安く購入するコツを紹介。家計にやさしく、物価高を切り抜ける秘策をチェック!

直売所や道の駅を活用すべし!見逃しがちなのが規格外野菜

農林水産省が今年2月12日に発表した『食品価格動向調査(野菜)』によると、キャベツ1㎏あたりの価格は400円で平年比256%。白菜は356円で平年比251%に。

これらの野菜は一時よりは値下がりしたものの、1月31日に同省が発表した『野菜の生育状況及び価格見通し』では、昨年12月から1月にかけての少雨の影響でキャベツ、白菜、ブロッコリーは生育不順となっており、価格高騰は当分続く見通しだ。

白菜、キャベツ
キャベツ、白菜は生育不順となっており、価格高騰は当分続く見通し(写真/PIXTA)
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こうした状況の中、野菜を少しでも安く購入するにはどうしたらよいのか。節約アドバイザーの和田由貴さんが語る。

「まず、チェックしたいのは、直売所や道の駅です。仲介業者を通さずに農家さんが直接卸しているので、仲介手数料がなくスーパーよりも安く購入できます。

直売所というと地方に多いイメージですが、都心にも意外とあります。インターネットで検索すると、区や市の広報やJAなどが直売所のリストを掲載していることもあるので探してみましょう」

最近は、通常の野菜売り場に加え、農家直送コーナーを設置しているスーパーも増えている。

「意外と見逃しがちなのが規格外野菜です。流通に乗らないため、リーズナブルな価格で販売されていることもあります」(和田さん・以下同)

ふるさと納税でも野菜の返礼品が人気

次にチェックしたいのがネットや宅配サービスだ。

ふるさと納税でも、いまは野菜の返礼品が人気だという。

「ふるさと納税の返礼品には高級食材が多い印象ですが、物価高のいまは、野菜を選ぶ人が増えています。

野菜セットのほか、キャベツや玉ねぎなど単体の返礼品もあるので、欲しい野菜が見つかれば、かなりお得ですね。

『オイシックス』などが行う定期宅配サービスは、毎回頼むとそれなりの値段になるのと、野菜の種類を選べないなどのデメリットがありますが、初回限定お試しセットは安く販売しているので、利用したことがない人は試してみる価値はあると思います」

高騰野菜を、家計にやさしい野菜や食材に代替するのも手だ。

料理家・野菜ソムリエプロの根本早苗さんは、おすすめの代替野菜についてこう話す。

「天候に左右されず、価格が安定している豆苗は、栄養価も高く、シャキシャキ食感でキャベツの代替に最適です。

価格が高騰しているキャベツや白菜、ブロッコリーの定番メニューは代替野菜を使えば、節約しながらマンネリからも抜け出せます」

代替レシピなどを活用し、物価高をおいしく乗り切ろう。

取材・文/青山貴子

※女性セブン2025年3月13日号

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