健康・医療

医師46人が選んだ「処方されたい・処方されてもいい薬」ランキング 安全性の高さが評価された「アセトアミノフェン」、かぜのひき始めに用いられる「葛根湯」などが上位に

名医が選んだ処方されたい薬とは(写真/PIXTA)
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 われわれの健康を守ってくれる薬だが、効果もあれば副作用もある。保険診療に用いられている医療用医薬品はおよそ1万3000品目にのぼり、そこから「頼れる薬」を見極めるのは容易ではない。では、薬のプロたちが本当にのんでいる薬は何か──徹底取材した。

安全性が高い解熱鎮痛剤

「お薬、出しておきますね」──診察室で当たり前のように聞くこの言葉。しかし、処方された薬の効果や副作用をきちんと理解している人は多くない。

 処方薬だからといって、誰にでも同じように効くわけではなく、使い方によっては重大な副作用を招くこともある。薬の弊害が問題視されるなか、日々病気と、そして患者と向き合う名医たちはどんな薬を選び、のんでいるのか。

 今回、46人の医師に「処方されたい、されてもいい薬」を最大10個挙げてもらい、1位を10点、2位を9点、3位を8点、4位を7点、5位を6点、6位を5点、7位を4点、8位を3点、9位を2点、10位を1点として集計。10点以上の項目をランキング化した。

 このランキングで最も多くの医師が名前を挙げ、1位となったのは、解熱鎮痛剤の「アセトアミノフェン」だった。鈴木内科医院/千葉大学の舛森悠さんが言う。

医師が選ぶ処方されたい、されてもいい薬
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「よく処方しますし、私自身ものむ薬です。かぜ薬にはいろんな種類がありますが、明確な効果が示されていないものも多い。この薬は発熱時のつらさを緩和してくれます」

 喜平橋耳鼻咽喉科院長の村川哲也さんは、安全性の高さを評価する。

「作用は穏やかですが、小児から高齢者、妊婦まで幅広く使用できます。比較的副作用が少ないので、解熱・鎮痛目的であれば最初に処方されたいと思う薬です」

 アセトアミノフェンは、総合感冒剤の「PL配合顆粒」(41位)や、解熱鎮痛剤の「SG配合顆粒」(41位)にも含まれる。ただ、こうした複数の有効成分が含まれる薬は用途に注意して。

「薬は症状に応じて使い分けるものです。総合感冒剤には解熱鎮痛剤だけでなく咳止めの成分なども配合されていますが、かぜで熱が出ても咳はないということはある」(舛森さん)

 必要な有効成分を効果的に服用することが肝要だ。