
ダイエット中だけど、どうしても甘いものが食べたい!と思う人は多いでしょう。カラフルで見た目のかわいい甘いものは、目で楽しむだけでなく、食べると満たされた気持ちになりますよね。実は、そんな願望をかなえてくれる方法について、『「これだと太るんじゃない?」と思わず口に出してしまいそうな欲望系ごはんでやせる!コクあま幸せダイエット』(アスコム)の著者・糖尿病内科医の工藤孝文さんに教えてもらいました。そこで、このダイエットのやり方と、インパクト大のうれしいスイーツレシピ3つを紹介します。
* * *
甘いものが食べたいときは砂糖をフラクトオリゴ糖に置き換え!
「コクあま幸せダイエット」とは、砂糖をフラクトオリゴ糖という自然由来の甘味料に置き換えるだけの簡単なダイエット法です。
フラクトオリゴ糖は脂肪を溜め込む要因となる食後血糖値の急上昇を防いでくれます。また、痩せやすい体質になるために必要な代謝のアップに関係する腸の環境を整えてくれるのです。

食べても太りにくいうえに痩せやすい体質になる、Wのダイエット効果が期待できるうれしい甘味料で、その効果は多くの研究で実証済みです。砂糖と似た甘みなのに、カロリーは約半分。つまり健康的に痩せるためにフラクトオリゴ糖はもってこい。ダイエット中には諦めがちな甘いスイーツも、栄養士の落合貴子先生と考案したこのレシピであれば食べてもOKです。
フラクトオリゴ糖のすごさが発揮されるのは、やっぱりスイーツ。食事制限中に我慢していた生クリームのホイップやカスタード、ケーキ類も、砂糖をフラクトオリゴ糖に置き換えればダイエットスイーツに変身します。
まるでカフェのクオリティ「ベリーベリーヘルシーパンケーキ」
砂糖をフラクトオリゴ糖に置き換えるだけで、ホイップもソースも“増し増し”にしても◎。冷凍いちごを使えば時短になり、かつ濃厚な味わいを楽しめます。

《材料》(2人分)
雑穀パンケーキミックス…150g 卵…1個 牛乳…150ml 生クリーム(乳脂肪45%)…200ml フラクトオリゴ糖(シロップ)…大さじ1と1/2 いちご、ブルーベリー…お好みの量
【いちごソース】冷凍いちご…50g フラクトオリゴ糖(シロップ)…小さじ1
《作り方》
【1】ボウルに雑穀パンケーキミックス、卵、牛乳を入れてよく混ぜる。
【2】フライパンを温めて、油を引かずに【1】を丸く流し入れる。弱火で3分ほど焼き、上下を返して2分ほど焼いて取り出す。同様にあと5枚焼く。
【3】別のボウルに生クリームとフラクトオリゴ糖を入れ、泡立て器で7分立てに泡立てる。いちごは食べやすい大きさに切る。
【4】いちごソースを作る。耐熱容器に冷凍いちごとフラクトオリゴ糖を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジに入れ、600Wで3分半加熱したら、よく混ぜる。
【5】器に【2】の生地を重ねて置き、【3】のホイップクリームと【5】のソースをかけて、【4】のいちごとブルーベリーを散らす。
トッピングでテンションが上がる「クリームたっぷりパフェ」
フラクトオリゴ糖を使った手作りダイエットカスタードとホイップならば、てんこ盛りにしてもOK! カスタードはレンジ調理にすれば失敗しません。加熱するたびに取り出してよく混ぜることで、なめらかな仕上がりになります。

《材料》
シリアル…適量 好みのフルーツ(りんご、オレンジ、キウイ、マンゴーなど)…適量 さくらんぼ(シロップ漬け)…1個
【チョコバナナ】高カカオチョコレート(カカオ70%以上)…10g バナナ…1/2本
【カスタード】フラクトオリゴ糖(シロップ)…大さじ1 薄力粉…大さじ1 牛乳…50ml 卵黄…1/2個分
【ホイップクリーム】生クリーム(乳脂肪45%)…50ml フラクトオリゴ糖(シロップ)…小さじ1
【ブルーベリーソース】冷凍ブルーベリー…50g フラクトオリゴ糖(シロップ)…小さじ1
《作り方》
【1】チョコバナナを作る。高カカオチョコレートを湯煎で溶かし、バナナの下半分にかけて冷蔵庫で冷やし固め、ストローをさす。
【2】カスタードを作る。耐熱容器にフラクトオリゴ糖、薄力粉、牛乳を食わせて混ぜ、ふんわりとラップをかけて電子レンジに入れ、600Wで2分加熱し、取り出してよく混ぜる。再度電子レンジに入れて、600Wで30秒加熱し、卵黄を加えてよく混ぜ、ラップをしてそのまま冷ます。
【3】ホイップクリームを作る。ボウルに材料を入れて8分立てにする。
【4】ブルーベリーソースを作る。耐熱容器に材料を入れ、ラップをせずに電子レンジに入れて、600Wで1分40秒加熱し、そのまま冷ます。
【5】フルーツを切る。飾り用のりんご、オレンジ、キウイは好みの形に、中に入れるフルーツは1cm角に切る。
【6】グラスにシリアル、【5】の角切りフルーツ、【2】のカスタード適量を入れ、【3】のホイップクリーム適量を平らになるように絞る。チョコバナナ、飾り用のフルーツをのせ、ホイップクリーム適量を絞る。さくらんぼをのせてブルーベリーソース適量をかける。
たっぷりの甘みがうれしい「どーんと丸ごとりんごパイ」
老廃物を排出しやすくするペクチンや、むくみを解消するカリウム、抗酸化作用のあるポリフェノールを含むりんごを丸ごと使った、満足感バツグンのパイのレシピを紹介します。

《材料》(2人分)
りんご…1個 レーズン…大さじ1 フラクトオリゴ糖(シロップ)…大さじ2 水…大さじ3 レモン汁…少々 シナモンパウダー…少々 冷凍パイシート(19×11cm)…2枚 シナモンスティック…1/2本 卵黄…1個分
《作り方》
【1】オーブンを200℃に予熱する。
【2】りんごを耐熱容器に入れ、ラップをせずに電子レンジに入れて600Wで1分半加熱し、上下を返して再度1分半加熱する。
【3】【2】のりんごの上部1/3を切り取り、残った下部は外側を1cm残して中身をくり抜く。くり抜いた果肉は芯を除いて粗くきざむ。レーズンはお湯に5分ほどつけて水気をきる。
【4】鍋に【3】のりんごの中身の果肉とレーズン、フラクトオリゴ糖、水を入れ、弱めの中火で10分煮る。レモン汁とシナモンパウダーを振り、バットにとって冷ます。
【5】【3】のりんごの外側の身に【4】を詰めて、【3】の上部をのせてふたをする。
【6】冷凍パイシートを端を少し重ねて並べ、綿棒で2mmの厚さに伸ばす。【5】のりんごの穴を下にして包み、余分なところを切り取って上下を返す。余った生地でりんごの葉を作って貼り、ラップに包んで冷蔵庫で15分寝かせる。
【7】【6】に卵黄を塗り、シナモンスティックをりんごのヘタに見立ててさし、予熱したオーブンで30分焼いたら完成。
◆教えてくれたのは:糖尿病内科医・工藤孝文さん

内科医・糖尿病内科医・漢方医。福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぐ。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。より多くの人の病気を予防することをモットーに、医療、健康に関する情報発信を積極的に行っており、NHK『あさイチ』、日本テレビ『世界一受けたい授業』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』をはじめ、さまざまなメディアに出演している。http://www.kudonaika.com/