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《能登半島地震・石川県ご訪問》「国民に少しでも寄り添うことを目指す」天皇皇后両陛下の思い 東日本大震災では被災者とオンラインでご交流も

東日本大震災の被災者らとオンラインでのご交流

新型コロナウイルスの影響で、外出を控えられるようになり、被災地への訪問が難しくなった時期には、オンラインで東日本大震災復興状況について、視察された。2021年3月4日は岩手県、17日は宮城県、4月28日は福島県の被災者らとご懇談。

宮城県気仙沼市で震災を語り継ぐ活動をしている当時中学3年生の女子生徒に、天皇陛下は「語り部になるのは本当に勇気がいったんではないでしょうか」とねぎらわれた。山元町の当時78歳の女性は、2011年6月、避難所で両陛下と懇談しており、画面越しの“再会”となった。

雅子さまは同年のお誕生日のご感想で、オンラインのご交流について触れられている。

「東日本大震災の発生から今年で10年になりました。この10年を振り返り、深い悲しみを新たにされた方も多くおられたのではないかと思います。私自身も地震発生当時の大変な状況を思い起こす機会が多くありました。

また、震災後10年に当たり、岩手県、宮城県、福島県の復興状況をオンラインで見せていただき、被災された方々とお話しする機会を得ましたが、各地で復興が進み、生活の基盤が整いつつある中にあって、今もなお生活を再建できずにいる方や、癒えることのない心の傷を抱えた方々もおられることに心が痛みます。今後とも、陛下と御一緒に被災地の方々に心を寄せていきたいと思っております」

東日本大震災復興状況について、オンラインにて視察される天皇皇后両陛下
東日本大震災復興状況について、オンラインにてご視察(2021年3月17日、Ph/宮内庁提供)
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東日本大震災復興状況について、オンラインにて視察される天皇皇后両陛下
被災者をねぎらわれた両陛下(2021年3月17日、Ph/宮内庁提供)
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東日本大震災復興状況について、オンラインにて視察される天皇皇后両陛下
17日は宮城県の被災者と交流された(2021年3月17日、Ph/宮内庁提供)
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東日本大震災復興状況についてオンラインでご視察される天皇皇后両陛下
東日本大震災復興状況についてオンラインでご視察(2021年4月28日、Ph/宮内庁提供)
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東日本大震災復興状況についてオンラインでご視察される天皇皇后両陛下
福島県の被災者らと懇談された両陛下(2021年4月28日、Ph/宮内庁提供)
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東日本大震災復興状況についてオンラインでご視察される天皇皇后両陛下
復興状況を視察するとともに被災者らと懇談された(2021年4月28日、Ph/宮内庁提供)
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即位後初めて東日本大震災の被災地を訪問

2023年6月3日、天皇皇后両陛下は「第73回全国植樹祭」に出席されるため、7年ぶりに岩手県を訪問された。即位後、初めての東日本大震災の被災地ご訪問でもあった。

全国植樹祭に参加されるため岩手県ご訪問の天皇皇后両陛下
即位後、初めて東日本大震災の被災地を訪問された(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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全国植樹祭に参加されるため岩手県ご訪問の天皇皇后両陛下
即位後、初めての東日本大震災の被災地ご訪問は岩手県だった(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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全国植樹祭に参加されるため岩手県ご訪問の天皇皇后両陛下
「第73回全国植樹祭」に出席されるため、岩手県へ(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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全国植樹祭に参加されるため岩手県ご訪問の天皇皇后両陛下
7年ぶりに岩手県を訪問された(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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「第73回全国植樹祭」に出席される前日に、東日本大震災の追悼・祈念施設で供花、拝礼され、津波で残った「奇跡の一本松」を視察された。

追悼・祈念施設で供花、拝礼された天皇皇后両陛下
高田松原津波復興祈念公園の「海を望む場」で供花されるお二人(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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追悼・祈念施設で供花、拝礼された天皇皇后両陛下
「第73回全国植樹祭」の前日に東日本大震災の追悼・祈念施設で供花、拝礼された(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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追悼・祈念施設で供花、拝礼された天皇皇后両陛下
お誕生日のご感想で岩手県ご訪問について触れられた雅子さま(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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追悼・祈念施設で供花、拝礼された天皇皇后両陛下
高田松原津波復興祈念公園で、奇跡の一本松を見上げられた両陛下(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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奇跡の一本松を眺められる(2023年6月3日、Ph/JMPA)
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同年の12月、雅子さまはお誕生日のご感想で岩手県ご訪問について触れ、「岩手県の陸前高田市や大船渡市、釜石市では、被災地の皆さんが、幾多の困難を抱えながらも弛たゆみない努力を続けてこられた姿に心を打たれました。被災地が今後、真の復興を遂げていくことを心から願うとともに、引き続き被災地に心を寄せていきたいという思いを新たにいたしました」とお気持ちを公表された。

2019年2月、皇太子として最後の誕生日の会見で、以下のように述べられている。

「私は、様々な行事の機会に、あるいは被災地の視察として、各地を訪問してまいりましたが、国民の中に入り、国民に少しでも寄り添うことを目指し、行く先々では多くの方々のお話を聴き、皆さんの置かれている状況や関心、皇室が国民のために何をすべきかなどについて、的確に感じ取れるように、国民と接する機会を広く持つよう心掛けてまいりました。こうしたことは、今後とも自分の活動の大きな柱として大切にしていきたいと思います」

そのお言葉の通り、避難所を訪問されたり、震災から数年経過した後も被災地を気にかけられ、コロナ禍ではオンラインを活用されるなど、雅子さまとともに被災者に寄り添い続けられている天皇陛下。その姿に元気を取り戻された被災者も多くいることだろう。

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