社会

《能登半島地震・石川県ご訪問》「国民に少しでも寄り添うことを目指す」天皇皇后両陛下の思い 東日本大震災では被災者とオンラインでご交流も

上皇陛下から受け継がれたお気持ち

天皇陛下の一人でも多くの被災者を励ましたいというお気持ちは、上皇陛下から受け継がれている。

東日本大震災が発生した当時、天皇陛下だった上皇陛下は、美智子さまとともに東京武道館、埼玉県の旧騎西高等学校、千葉県旭市、茨城県北茨城市を訪問され、その後、被災3県を回られている。皇陛下は77歳、美智子さまは76歳という高齢にも関わらず、3月30日の東京武道館から5月11日の福島県相馬市のご訪問まで、7週連続でお見舞いに向かわれた。

東日本大震災の後、初めて東北の被災地を訪ねられた上皇ご夫妻(2011年4月、Ph/JMPA)
写真65枚
膝をついて、被災者と同じ目線の高さに合わせられた美智子さま(2011年4月、Ph/JMPA)
写真65枚
宮城県、福島県、岩手県の被災3県を回られた(2011年4月、Ph/JMPA)
写真65枚
東日本大震災発生から5日後にビデオメッセージを発表された上皇さま(2011年4月、Ph/JMPA)
写真65枚

2018年の会見で天皇陛下は、2016年に公表された上皇陛下の言葉を引用し、以下のお言葉を述べられた。

「陛下がおことばの中で述べられたように、『時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うこと』が大切であり、私も雅子と共に行った被災地視察や地方訪問の折には、なるべく多くの国民の皆さんとお話しができればと思い、これらの機会を大切にしてまいりました。そして、今後とも、そのように心掛けていきたいと思います」

関連キーワード