さらに寝転んだ姿勢で体の状態を確認。床に背骨がつくのが◎の状態、というけれど、私は隙間が生じてしまっていた。背中の筋肉が左右でアンバランスなのが原因だそう。
両膝を立てて、そのまま横に転がってから、起き上がる。そうすると、背骨に負担をかけないのだとか。「日々の積み重ねが重要なんです」という森さんの言葉に、内心どっきり。
え、これだけ?脱力して筋肉を動かす「リセットコンディショニング」
続いて、歪んだ体を整える「リセットコンディショニング」。体を脱力した状態で動かすことで、筋肉を本来あるべき位置に戻し、骨格を調整していくという。
コンディショニングポールで背骨周りの筋肉の弾力を取り戻してから、寝転んで両脚の膝から下を椅子の上に。ひじより下にタオルを敷いて、両腕を上下に動かす…って、こ、これだけ!?
「肩の力を抜いて、腕を動かすことで肩周りの筋肉がリセットできます。楽に揺らすのが大事。やる前より肩から上に腕が上がりやすくなったでしょう?」
同様にコンディショニングポールを転がすエクササイズをやった。これも本当に簡単かつ楽チンで、”エクササイズ”というほどでもない感じ。
「これが運動なんですか?とお客さんにもよく言われます(笑い)。でもわずかな動きですが、関節も筋肉もちゃんと動かしている。だからこの程度の動きでも、きちんと体は変化していくんですよ」
確かにたったこれだけなのに、肩の位置が下がっているみたい! しかもさっきまで感じなかった痛みが…。肩が重い状態があまりに普通で、痛みを認識できないほど、体が鈍感になっていたよう。
続いて、寝転んだまま、両腕を上に伸ばす。肩甲骨を開いたり、閉じたりする動き(内外転)でゆらぎを伝え、背骨をリセットするという。
「首にもつながっている肩甲骨を動かすと、背骨全体が休まります。指先の力を抜いて、左右交互に揺らしてください。次は、腕の角度を足のほうに少し下げて。自分にとって気持ちいい角度、動かしづらい角度を探りながら、腕を動かしていきましょう」
どれも動きはわずかなのに、効果はテキメン! だんだん背中が楽になってきた…。