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ミュージカル版こそ『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part4』!! 映画を見ていなくても楽しめる完全観劇マニュアル

おなじみの時計を見るしぐさでポーズを決めるクリエーターたち。左から作詞・作曲 グレン・バラード氏、台本/共同創作者 ボブ・ゲイル氏、共同創作者 ロバート・ゼメキス氏、演出 ジョン・ランド氏、デザイン ティム・ハトリー氏、そしてグローバル・プロデューサー コリン・イングラム氏
おなじみの時計を見るしぐさでポーズを決めるクリエーターたち。左から作詞・作曲 グレン・バラード氏、台本/共同創作者 ボブ・ゲイル氏、共同創作者 ロバート・ゼメキス氏、演出 ジョン・ランド氏、デザイン ティム・ハトリー氏、そしてグローバル・プロデューサー コリン・イングラム氏
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映画が大ヒットしても却下され続けた舞台化

初演当日のカーテンコールでは、登壇したボブ・ゲイル氏が脚本を書き上げて映画が完成するまで5年かかったことを告白。しかもその後、2006年に舞台化を計画したものの、それも一筋縄ではいかなったと話す。

「(舞台化の)計画は多くの拒絶にあい、成功までに14年間もの時間を要しました。夢を実現するには、時に多くの拒絶に立ち向かう、内なる力が必要です。このショーを成功させるためにたくさんの人々、そして劇団四季の皆さんが苦難の道を歩んできましたが、それが今日ここで報われました。この夢を実現させた仲間たちに敬意を表します。そして観客の皆さんも、どんな夢であれ、決して諦めないでください。お互いに愛を持って、応援しあえば、夢がかなうかもしれませんから」

世界が混沌とするいまの時代に贈られた熱いメッセージに、観客から惜しみない拍手が贈られた。

ボブ・ゲイル氏(右端)は初日公演後に知られざる舞台化までの道のりを語った(撮影:荒井健)
ボブ・ゲイル氏(前列右端)は初日公演後に知られざる舞台化までの道のりを語った(撮影:荒井健)
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本番直前のリハーサルでも、ダメ出しするところがなかったと、クリエーター陣は口をそろえる。デザインを手掛けたティム・ハトリー氏は、「これほど複雑なセットや映像、照明、音響をまとめるのは非常に大変だったと思うが、劇団四季は素晴らしい仕事をやってのけてくれた。この公演はフラッグシップ的な存在になるだろう」と、日本公演のクオリティーの高さを強調していた。

観劇の日は新オープンの「四季食堂」でBTTF限定メニューを堪能

劇場のある「アトレ竹芝」2Fには、『BTTF』の開幕と同じ4月6日に「劇団四季SHOP&DINING 四季食堂」が本格オープン。早くも行列ができるほどの人気スポットになっている。

劇団の本拠地・四季芸術センターの食堂で一番人気の「100点カレー」に着想を得た「劇団四季の100点カレー」のほか、ミュージカル『BTTF』とのコラボメニューも。メインディッシュからスイーツ、ドリンクまで、多彩なラインナップが楽しめる。

公演前から雰囲気を味わうにも、公演後の興奮冷めやらぬまま『BTTF』の余韻に浸れる場所としても楽しめそうだ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』コラボメニューの一例。上から時計回りに、その名も「マーティ・マクフライドポテト(チリパウダー)」900円、「クロックタワーパンケーキ」1955円、「チキンバーガー」2300円。アメリカのダイナーを感じさせるメニューが豊富にそろう。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』コラボメニューの一例。上から時計回りに、その名も「マーティ・マクフライドポテト(チリパウダー)」900円、「クロックタワーパンケーキ」1955円、「チキンバーガー」2300円。アメリカのダイナーを感じさせるメニューが豊富にそろう。
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「劇団四季ベア」をあしらったゼリー(各600円)のほかスイーツも豊富
「劇団四季ベア」をあしらったゼリー(各600円)のほかスイーツも豊富
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持ち帰り用の軽食、公演プログラムやグッズを販売するショップも併設
持ち帰り用の軽食、公演プログラムやグッズを販売するショップも併設
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BTTFの東京限定グッズも大人気

劇場内のショップやオフィシャルウェブショップでは東京公演グッズも販売されている。劇団四季といえば、開封するまで何が入っているかわからないシークレットチャームが人気だが、今回は東京公演限定のチャームセットも販売されている。
ほかにもマーティが着ている赤いダウンベストやパーカーもそろい、観劇の記念になりそうだ。

バック・トゥ・ザ・フューチャー「チャームセット」
東京公演限定デザインの「チャームセット」2200円
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観劇前に見るべきポイントを押さえたら、お腹を満たしてお土産もゲット。せっかくなら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』づくしの1日を堪能してみてはいかがだろうか。

次にデロリアンに乗るのはアナタだ!!

撮影/五十嵐美弥 取材/高城直子

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