
君島十和子、窪塚洋介、斉藤工、上野樹里、指原莉乃、福田麻貴(3時のヒロイン)、元サッカー日本代表の鈴木啓太氏と妻の畑野ひろ子らの共通点がおわかりだろうか。答えは「腸活」を実践していることで知られる有名人だ。
数ある「〇〇活」というワードの中でももっとも有名で近年多くの人々に定着している「腸活」の新常識を説く「ZENB 腸活の新常識、リセット腸活発表会」が6月18日、都内で行われた。
「リセット腸活」を学ぶ生徒代表として登壇したのは、後藤真希と「見取り図」の盛山晋太郎&リリーの3人。そして講師として招かれたのは「医療法人社団 正令会 みらい胃・大腸内視鏡クリニック」理事長兼院長の福島正嗣氏。これまでに消化器外科手術2000件、胃内視鏡検査6万件、大腸内視鏡検査3万件の実績を誇る、いわば“腸のプロ”だ。
「リセット腸活」、なぜ2週間?
「リセット腸活」の定義とは、2週間程度、グルテンを控えることによって腸内環境を改善する食生活。その実践方法は、小麦でできた主食(パンやパスタ)や間食(お菓子)を控え、米粉や豆粉でできたグルテンフリー食品に置き換えてみるというものだ。ちなみに“2週間”とは、腸の粘膜が再生する期間。
「リセット腸活」で腸の土台を整えた上で、納豆やヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維
を摂ったり、ファスティングを組み合わせたりすると、さらなる腸活が期待できるというのである。つまり、ただの「腸活」よりも「リセット腸活」の方がダイエットや美肌効果への期待が高まるというワケだ。
ここで、「腸活」初心者のリリーから「グルテンって何ですか?」との“いい質問”が出た。福島氏曰く、「グルテンとは小麦由来のたんぱく質で、パンのもっちりした食感や、うどんのこしなど美味しいと感じる食感を出す成分」。
グルメ番組の食リポで「もっちもち」と表現される美味しさに直結しているのがグルテンだとすると、その全てに別れを告げるのは勇気が要ることのように思う。

だが、そんなグルテンが厄介なのは「腸の粘膜に貼りついたり、粘膜の結合をゆるめて炎症を起こしたりする」特性をもち、それが長期間続くと体の不調を起こす原因になるとのこと。欧米人に多いグルテンアレルギー(セリアック病)は日本人には少ないというが、グルテン不耐症は15~30%いるのではないかと言われているともいう(所説あり)。
福島氏は胃腸科の医師の立場から「患者では40~50%いる実感」と言い、「御自宅で手作りパンを作った経験のある方は、手にやたらと小麦が貼りつくという経験があると思います。あれが腸の中で起きているのです」と説明し、生徒3人や会場に集まった記者らを深く頷かせていた。
さらに、患者の8~9割の人の「腸が荒れている」と福島氏は指摘。その状態で「腸活」に励んでも「うまくいかないどころか逆効果になる可能性もある」とし、「腸をキレイにして善玉菌が定着できるような環境を作ってか
ら『腸活』で足し算をしていくのが大事」と、“引き算からの足し算”の重要性を説いた。
さて、現在、「腸活」を実践している人はどれぐらいいるのだろうか。ZENBがモデル100人に調査をしたところ、「小麦を控えている人」と答えた人は72%。この数値には福島氏も「驚き」と、いかに「腸活」が“モデル界隈”で定着しているかが判明した。さらに、
「ヨガ、ピラティス実践者」では過半数、一般のZ世代でも4割は「やっている」という。
「腸活」は常識化しており、「グルテンフリーはオシャレ」という認識もされており、8割の人がダイエットや肌荒れ改善など、特に女性にとっては見逃せない効果も「ある」と言われているのだ。