
日増しに皇族としてのご活動が熱を帯びている秋篠宮家の佳子さま。次代の“天皇家”の一員としての視線は、皇室全体の将来を見据えられている。そのご自覚は、かつて溝があったとされる母・紀子さまとの関係すら変化させた。
庭に出て秋の草花に目を細める父と、昆虫の観察に余念のない長男。次女は部屋で静かに過ごし、母は今日も外出をする。“三者三様”の休日を過ごされる様子は、そこが赤坂御用地であることを除けば、ごく“普通”の家庭の光景そのものだ。
秋篠宮ご一家は、それぞれ休日の過ごし方が異なるという。
「公務では国内外を飛び回る秋篠宮さまですが、休みの日は御用地内でゆっくりする時間を大切にされています。それは佳子さま、悠仁さまも同じだといいます。
対する紀子さまは私生活もアクティブで、スケジュールが少しでもあけば外出の予定を入れられています。
対照的な“生活リズム”だった紀子さまと佳子さまですが、このところおふたりの関係性に変化が見られています」(皇室記者)
立て続けの母娘のお出ましに驚き
紀子さまと佳子さまは、10月2、3日の日程で香川県をご訪問。「瀬戸内国際芸術祭2025」の視察やハンセン病療養所での入所者との懇談、美術館へ足を運ばれるなど過密なスケジュールとなっていた。
「香川県側から訪問の願い出があり、今回の公務が実現したようです。母娘おふたりでの地方訪問は8月の広島以来2度目。ただ、このときは公務ではなく『私的な旅行』に位置づけられていたので、おふたりだけでの地方公務は、この香川ご訪問が初めてということになります」(前出・皇室記者)
広島では雨の中、互いに傘を差し合って平和記念公園で供花をされたり、髪形までお揃いの格好でミュージカルを鑑賞されたりと、息の合った姿を見せられた。

それからわずか1か月ほどでの香川ご訪問。立て続けの母娘のお出ましに驚きを隠せないのは、ある宮内庁関係者だ。
「なにせおふたりは、10年以上前、佳子さまがまだ学生だった頃から長らく“冬の時代”を過ごされてきましたから……」
おふたりの関係性の悪化は、紀子さまが子供たちを厳しく律していたことに端を発するという。
「紀子さまは、皇族らしくない振る舞いにとても敏感だったんです。たとえば佳子さまが高校時代から熱心に取り組まれていたヒップホップダンスについても、ボディーラインがあらわになる衣装で激しく踊るのはいかがなものかと否定的な態度を取られていました。
制服のスカート丈や門限など、度重なる指摘がストレスになったのか次第に距離が開き、ついには『行ってきます』といった挨拶すら交わさなくなってしまいました」(前出・宮内庁関係者)
そして佳子さまの姉・眞子さんの結婚が溝をさらに深めた。
「小室圭さんとの結婚に難色を示す秋篠宮ご夫妻と、なんとしても結婚したい眞子さんは次第に対立していきました。
佳子さまは眞子さんの味方で、ご自身の大学卒業にあたっての文書で《姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい》と綴られたほどでした。秋篠宮家はご両親と姉妹とで分断され、修復は難しい状況でした」(前出・宮内庁関係者)
最近の紀子さまの装いには佳子さまの影響も
佳子さまが文書で眞子さんの結婚を後押しされたのと同じ頃、大学卒業後に就職せず、さらに公務の数も少なかった佳子さまを「ロイヤルニート」と揶揄する声が一部の心ないネットユーザーから上がった。
しかし眞子さんが結婚を機に皇籍を離脱されると、佳子さまの様子は一変。眞子さんの公務を次々と引き継ぎ、昨年は1年間で134件の公務をこなされるなど多忙な日々を過ごされるようになった。
お出ましが増えるほどに、影響力も増している。
「佳子さまが着用されたお召し物やアクセサリーがあっという間に完売する“佳子さま売れ”が相次いでいます」(前出・皇室記者)
こんなトラブルも起きた。今年6月のブラジルご訪問中、飛行機の座席でつかの間の休息を取られる佳子さまの寝顔が、一般人によって撮影されてしまったのだ。動画は瞬く間に拡散され、最終的に宮内庁が撮影者に苦言を呈する事態となった。
「一挙手一投足がSNSを通じて全世界に公開されてしまう時代ですが、佳子さまは寝顔流出の後もひるむことなく、お出ましの場にカメラを構えた人がいれば自ら近づいて声を掛けられるなど公務の場でも積極的です。SNS時代にうまく適応されており、秋篠宮家の評判を押し上げています」(前出・皇室記者)
ご自身のお立場をうまく生かすことができる佳子さまは、結婚騒動で孤立しそうになった眞子さんに寄り添うなど、家族の中でも持ち前のバランス感覚を発揮してこられた。

一方でバランスを崩されたのは紀子さまだった。
「娘たちとの距離が開いた紀子さまは、寂しさを埋めるかのように以前にも増して悠仁さまの“ご教育”に熱心に取り組まれるようになりました。
その悠仁さまも今年4月に大学に進学され、9月には成年に関する儀式をすべて終えられました。今後はおひとりで経験を積む場面が多くなるでしょう。実際、これまでは母の指示に従ってきた悠仁さまが、時に紀子さまの言動を正されることもあるようです」(前出・宮内庁関係者)
悠仁さまの親離れが進んでいるなか、佳子さまは母が孤独を感じすぎることのないよう、一緒に過ごす時間を持とうとされているのかもしれない。
「2度の母娘でのお出ましは、佳子さまなりの“雪解けの合図”だとみられます。佳子さまは昨年末に30才の誕生日を迎えられました。自分が母の味方になるべきだというご自覚が出てきたのでしょう。秋篠宮家は次代の“天皇家”です。その家族がバラバラといった印象を世間に抱かれたままでは、国民への影響は計り知れません。佳子さまはそういった視点もお持ちなのです。
今年の夏頃から紀子さまと衣装のトーンを合わせるなど、リンクコーデで公務に臨まれる機会も増えています。これも佳子さまの歩み寄りなのかもしれません」(前出・皇室記者)
最近の紀子さまの装いには、佳子さまの影響も見られる。
「大きな白いリボンや小ぶりな黒いリボンといった、かわいらしいアクセサリーを使ったヘアアレンジが増えているんです。小物使いの上手な佳子さまのアドバイスを受けての変化かもしれません」(前出・皇室記者)
母娘の関係にようやく“春”が訪れたようだ。
※女性セブン2025年10月16・23日号







