シャンプーの選び方や使い方を間違えると、髪を傷めてしまったり、薄毛や白髪の原因になったりすることも。意外に知らないけど、とっても大事なヘアケアに関するQ&Aを紹介します。
Q.シリコーンが毛穴に詰まって髪に悪いって本当?
A. ウソ。髪のすべりがよくなり、洗髪時の摩擦を軽減します
「シリコーンは髪の摩擦を減らすため、高級アルコール系のシャンプーを中心に、トリートメント剤にも使われています。シリコーンの粒子は毛穴に詰まらず、必要以上に毛髪に蓄積することもありません」(頭皮の生理学を研究する山野美容芸術短期大学教授・秋田留美さん)。「肌にやさしいアミノ酸系シャンプーにシリコーン未配合のものが多く、そこからノンシリコーンが肌によいという誤解が広まったようです」(ヘアサロン『サンバレー』の店長・忠本功さん)
Q.オーガニックにボタニカル。自然派で髪によさそうだけど、ホントはどうなの?
A.いいものばかりではない
「オーガニックは、有機栽培を示しますが、食品に比べると含有量などの規定はなく、化学的な成分が多くてもオーガニックとうたえます。ボタニカルは、天然の植物由来という意味合いで使われているようで、こちらも規定はありません。微量含むだけのことも多いので、ラベルで主成分を確かめて」(秋田さん)
Q.髪を毎日洗っているのにフケが出るのはなぜ?
A.頭皮の皮脂を過剰に取り除いていることが一因に
フケは皮脂が過剰な場合だけではなく、乾燥している場合にも出る。「加齢に伴い皮脂の分泌量が減ることや、必要な皮脂をシャンプーで取り除くことで、かえって皮脂を過剰に分泌していることも。乾燥肌の人は、かゆみが出ないようならお湯のみで洗う日を設ける、洗浄力が穏やかなシャンプーを使う、頭皮用のエッセンスなどで潤いを与えてみるなどの対策を」(秋田さん)。
Q.シャンプーするのに朝と夜のどちらがよい?
A.夜寝る前に洗うのがベスト
日中の髪や頭皮は、皮脂やほこり、整髪料などで汚れやすく、長時間放置すると酸化する。「就寝時は成長ホルモンが分泌されるので、きれいな頭皮で眠った方が、髪の成長を助けます」(秋田さん)。
Q.リンス、コンディショナー、トリートメントはどう違う?
A.髪の表面か内部か、どこに働きかけるかが異なります
「シャンプー後にどれか1種類を使えば充分です。ダメージが気になる場合は、コンディショナーの代わりにトリートメントで、髪の内部を中心にケアしてください」(秋田さん)。具体的な違いは以下を参考に。
【リンス】
髪の表面に作用し、キューティクルを整えてツヤや柔軟性を与える。
【コンディショナー】
リンスより油分が多めで、髪がしっとりした手触りに。髪の内部にも少し浸透し、リンスとトリートメントの中間のような役割。
【トリートメント】
髪のダメージを補修する成分や、栄養を補う成分が髪の内部に浸透する。ヘアマスクやパックなども基本的な役割は同じだが、トリートメントより油分が多く、効果が高い。
Q.アウトバストリートメント、ヘアパックなどもした方がいいの?
A.加齢などで衰えている頭皮や髪には必須です
洗い流さないタイプのケアアイテムは、毎日使うのがおすすめ。
「ドライヤーの熱も髪が傷む原因になるので、ドライヤーの前につけておくことでダメージを防げ、仕上がりもしっとりします。ヘアパックは油分が多いので、頻繁に使うとベタつきの原因に。週1度ぐらいがおすすめです」(忠本さん)
※女性セブン2018年10月4日号
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