日々、寒さが厳しさを増しているが、そうなるとダイエットのモチベーションは下がりがち。
昨年、7か月で体重11減量に成功したオバ記者はどうしているのか。連載126回目は、オバ流の“冬のダイエット”について。
* * *
11kg減のビフォーアフター写真を公開したら、「うそっ、別人!」という声に混じって、最近は「有働さんに似ている?」とも言われるんだよね。たとえ“友情発言”だとしても、49才の日本を代表するアナウンサーに似ているなんて、うふふ。もう、やめて。
年明け早々、寝込んだ理由は「寒さ」
こんな調子で、昨年の暮れ、高校生に混じって3日間、張り切って倉庫でタグ付けのアルバイトをしたら、年明け早々、寝込んだ…という話を前回、書いたけど実は、ガクッときた原因は、もうひとつあったんだわ。
それは帰省。茨城の実家に年末に1泊したら、寒いなんてもんじゃない。毎年のことだけど今年は特別だね。断熱材が入っていない昔の木造建築は、頭の芯がキンキン痛く、顔がピヤピヤと冷たくなって寝られやしない。夜中にトイレに行こうと布団から抜け出すのに一大決心よ。この家に住む90才の母親は、「寒いことは寒いけど、慣れてっからな」と言うけど、私は1泊で逃げ出したわ。
しまむらの”防寒寝具”で完全武装
とはいえ、関東地方に大寒波が襲来すると、やはり母親が気にかかるんだよね。で、先日はいったん実家の近所の『ファッションセンターしまむら』に立ち寄って完全武装してから、実家の玄関を開けたの。好き好んでコスプレをしているのではなく、あくまでも寝具なんで、そこんとこヨロシク。
暖房器具? もちろんあるわよ。エアコンに首振り電気ストーブは全開。それでもどこからともなく風が入ってくるから、家事は一瞬で終わらせてこたつにもぐりこむ。そのうち右腕を骨折している母親が、曲がった腰をさらに曲げてお茶を入れてくれたりして。やっと午後になって母親が町のひな祭りのイベントに出品する、自家製の七味唐辛子作りを手伝ったけど、手をこたつで温めながらだから、効率が悪いったらない。
確かに今年の目標は「シュッとしたイケてるおばさん」で、食べたいものは食べる。その代わりに動く、とここで宣言したよ。でもそれも寒中は見直しだね。
思えば真冬って、おばちゃんがスポーツを始めるにはハードルが高いんだよね。1年以上、在籍していたホットヨガの『LAVA』に行けなくなったのも真冬だもの。体が寒暖についていかなくて、すぐに風邪をひくんだよ。ホットヨガで大汗をかいた直後に木枯らしが頭皮を吹き抜けたりしたら、あとでうがいをしようが、鼻うがいまでしようが×。
だから春までは汗をかくほどのスポーツはお休み。食べものの量を調整してしのぐことにしたの。
春までは食べる量を調整するしかない?
なんて話を茨城で教員をしている弟に話したら、「姉ちゃん、これなつかしいべ?」と、給食のソフト麺を出してきた。インフルエンザで休んだ子供たちが何人かいたんで、もらってきたんだって。
さすが育ちざかりの子供の食べ物だね。手に持つとズシリと重くて、けんちん汁の中に入れたのは、5分の1くらい。それでも温かくてけっこう食べた気がするんだよね。意外だったのは麺の味。私が給食で食べた40~50年前のソフト麺は、もっとネバネバして歯ざわりが悪かった気がする。中学を卒業してから一度も食べたことがなかったけど、食べたいと思ったこともなかったもん。でも、これならいいよ。
ソフト麺はゆで麺と違って湯がく必要がなく、汁の中にドボンと入れるだけ。カレーの中に入れてよし、鍋のあとのシメによし。量が調整できる上、汁しだいで味に変化を付けられるから、使い勝手がいい。どこかの食品会社が、市販化してくれないかしら。
お酒抜きの夕食は徹底的に和食で
で、東京でのひとりのお酒抜き夕飯は、徹底的に和食よ。めかぶは生姜をすってかける。厚揚げは軽くだし汁で煮て、かつおぶしをパラパラ。それに、茨城のからし菜のおひたし。みそ汁は小松菜と油揚げ。鮭はデンと切り身を1つ皿にのせているけど、実際に食べるのは3分の1。それからご飯。
寒いうちはしばらくこんな感じの食事を続けて、汗をうっすらかくか、かかないか程度に、ウォーキングと家事をしようと思う。
無理して続かないことより、続くことを長く。これ、ダイエットの極意だもの。
オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
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