【オバ記者連載17】4才下男子のプロフィールに目がハート

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること！　今は、話題のダイエット“やせおか”に挑戦中のオバ記者。気になる婚活のほうは進展があったのか――？

＊　＊　＊

続いていまっせ！　「やせるおかず作りおき」。いまもラタトューユと、きゅうりと細切り生姜の塩和えと、肉豆腐と、いわしの煮つけが冷蔵庫の中にたんまり。

先日、義妹と新国立劇場でオペラ『ラ・ボエーム』を観た帰りも、居酒屋でご覧のとおり、トマトを食べてから鍋とセオリー通り。チューハイも2杯でやめといたわ。

えっ？　池中玄太オバさんの体重がどうなったかなんか、どうでもいいから、とっとと婚活の話をしろって？　はい、はい。

「松田聖子も、ももクロも好き」という幅広さ

婚活サイトでも結婚相談所でも、プロフィールには、「趣味」がつきものだけど、いつもここで困るんだよね。「趣味」は相手の人物像をイメージしやすくするためのもので、私だって、「登山、料理、温泉旅行」という人と、「ゴルフ、釣り、カラオケ」という人では、思い浮かべるキャラが違うもの。

で、私の「趣味」。実際、これまで入れあげたのは、麻雀、パチンコ、ゴルフ、ぶらりひとり鉄旅、日帰り温泉って、まるでおっさん。もちろん私だってバカじゃないから、ギャンブル系は「趣味」に入れませんよ！　でも、それとは別の意味で引かれるのが「オペラ鑑賞」なの。たいがいは「高尚なご趣味で」とか、「独身貴族をおう歌しているんですね」で、はい、それまでよ。宝塚とか、劇団四季、歌舞伎より男うけしないね。

逆に聞こえのいいのは、料理、洋裁、編み物。こっちも子供のころから私の得意種目なのよ。でも、これだけ書くと、仕事をして、家事もやる家庭的な女、つまり使い勝手のいい女と思われて、それはそれでロクなことがない。

なら、「クラッシック音楽が好き」とか「毎夏、モーツァルトの聖地　ザルツブルグへ行っています」という男は気が合うかというと、これまた一筋縄ではいかないんだわ。ひと言でいうと偏屈。またはオレ様。で、一回りして、「ゴルフとカラオケ」の男とうまくいくと私は思うんだけど、そういうマイルドな男は私なんか選ばないの。その振られっぷりといったら、連戦連敗よ。

すっかり気落ちしていた今年の春、目を引くプロフィールの4才年下のM君が現れたのよ。「オーディオ好きで、クラッシックも松田聖子も、ももクロも聴きます」という幅の広さ。試しに「オペラ好き」と書いても、「いいですねぇ」。アップしている海外旅行の写真も、ペルーとか、インドとか、ポルトガルとか、ひと癖あるところで面白そう。しかも建築系のサラリーマンで、一人っ子で、両親は他界。23区内に持ち家あり。

「ぼくは身長も低いし、性格も明るいほうでないので女の人に好かれません」という、ぼやきが入ったメールもステキたわ！

と、すぐに目がハートになるのが私の悪いくせ。わかっちゃいるんだけどね。それにしてもM君は私のこれまで出会ったことのないタイプのクセモノで、なんだかんだ今年の夏までびっくりぽんの連続。初デートからとんでもないものを見せられたの。

…続きは次週！