当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること! 第14回は、体操教室のハロウィンイベントで仮装してみて気づいたことについて。
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還暦まであと5か月。
一度も、新米をお腹いっぱい食べてないのに、体重はピクリとも動かず、80.3~80.7kgの間を行きつ戻りつ。それを、身長160cmでSサイズ、48才の義妹に話すと、「お義姉さん、それじゃ池中玄太だよ」と笑われた。テレビドラマ『池中玄太80kg』は、40代以上なら知っていると思うけど、巨漢なパパを演じたのは西田敏行。とうとう私はオバを超えて、オジか?
で、体操教室へ行ったら、ハロウィンのイベントを3日間すると予告。すでに若いインストラクター嬢は、着ぐるみを着たり、悪魔っぽいドレスをきたりして、気分を盛り上げている。仮装をすれば、教室だけで通用する通貨、10ドルくれるというアナウンスを聴きながら、マシンを動かしていたら、あるキャラクターになりたくて、仕方なくなったの。
バカボンのパパ。
仮装の経費はほぼゼロ。最少の努力で、最大の効果。おお、われながらグッドアイディア。だけど、そのいっぽうで、「やっていいのか…?」という大人の判断も動く。体操教室って、なんだかんだいってマジメなのよね。いや、大きく言えば、渋谷の若い者もそう。みんなお揃いで魔法使いにゾンビにピコ太郎。または着ぐるみ。それ着て堂々と街を歩いちゃって、うれし恥ずかし。キャーッ、ハッピーハロウィ~ン! なんてやるくらいなら、私はうちで寝てるよ。
腹巻き&鉢巻き、そして鼻毛を描くと…
でね。いつもの体操着にタンクトップを腹巻きにし、鉢巻きにしたところで、インストラクターに見せて、「完成させていい?」と聞いたわけ。そしたら、「ぜひぜひ!」と言うので、持参したアイライナーで鼻毛と、オデコと目尻のシワを描き加えてでき上がり! それで、サーキットに入って、いつも以上に力を込めてマシンを動かしていたら、入ってきた40代後半と思しき人と目が合った。「エッ?」と驚きの一瞬の後。
「ひゃーっ、おっかしいー。ひゃははは。だめ~ッ、ケッサク―」
目が合うと「ひゃはは」。彼女につられて他の人も、「あはは、もう、やだ~」と。「あなたね。自分の顔が見えてないから、あはは、そうやって普通に体操ができるのよ。あはは。ほんと、おかしぃ~」って、サーキットを2周する30分の間、ずっと笑いぱなし。ついには「笑い過ぎてお腹痛いよ~」と。
いつも、「腹圧を高めましょう」と言っているインストラクター嬢は、「お腹に効果ありますねえ」とホメてくれたけど、それは私でなく、私を見て笑った人のお腹だけ。
でもね。インストラクター嬢に、「来年はもっと完成度の高いバカボンのパパをいっしょにしようよ」と誘ったら、「いいですねえ」とノリノリよ。「または安来節」と提案しようと思うんだけど、どうかしら。その後、教室で私は「パパ」と呼ばれるようになりましたとさ。
あ~あ、私の婚活はどうなるの! その話はまた次回。
オバ記者(野原広子)
1957年、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
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