【オバ記者連載16】満を持して「やせおか」に挑戦

当サイトがおくる好評連載『アラ還・オバ記者の悪あがき美容道中』。現在59才、バツイチ独身、自らを「女の崖っぷちから、一歩落ちている」というオバ記者ことライターの野原広子が、美容、ダイエットに奮闘し、女を磨く日々を綴ります。オバ記者が目指すのは、還暦を迎えるその日までに人生の伴侶をゲットすること！　婚活の進展も気になるけれど、第16回となる今回は、話題のダイエット“やせおか”に挑戦！の巻。

＊　＊　＊

「おお～、イケるじゃん」

半年前にバーゲンで買ったパンツが、昨日、スルリと入った喜びを、ちょっと自慢させて。

シックな黒い折地のスリムのパンツが目に止まり、さっそく試着したものの、両腰のポケットはパッカリと開き、太腿はパンパン。ウエストのホックはひとまず止まるけど、いつ弾けるか。まあ、普通なら「あ～あ」とため息ついて元に戻す、だけど、なにせ6割引き！　どうしてもあきらめきれず、「よし、これをはくために痩せよう！」とお買い上げ。これって、太め女のあるある失敗パターンなのは百も承知さ。

体重は“池中玄太（80kg）マイナス1.5kg”だから、ダイエット成功とはいえない数字だけど、自分的には体重が天井を打ち、下降線をたどってきたという実感があるの。理由もハッキリしている。

朝、ご飯を食べてから二度寝していたけど、二度寝はそのまま、ご飯をLGヨーグルトに変えたのよ。昼は食べたいものを食べて、仕事が深夜に及ぶ日は、夕方、お弁当を食べるけど、ご飯は半分。お酒は1日、350mlのレモンサワー1本と決め、つまみは、野菜、豆腐と鶏のつみれ団子のひとり鍋。

思えば、朝ご飯の後で二度寝するのは力士だけ。そりゃ、太るいっぽうだわ。

体操教室の筋トレや、新陳代謝をよくする漢方薬に、体が反応しはじめたのかも。それでも食事制限に勝るダイエット法なし！　ここを避けては通れないと、覚悟を決めた出来事があったの。

先日、81才の友人の母親と2年ぶり会ったら、開口一番、「なんでそんなに太ったの？　誰かわかんなかったわ」。さあ、それからよ。「どうせ、好き放題、飲み食いしているんでしょ。付き合いで飲むことが多い？　そんなこと言ってるから、ブクブクみっともなく太っるのよ。あなた、努力しないさい！　努力を」と、面と向かってここまでいうかの猛攻撃。

ビックリして友人を見ると、私に目配せしたあと、「お母さん、いい加減にしたら」と止めてくれた。後で聞いたら、最近、感情にまかせて話し出すと止まらないんだって。

「ああ、そういうことね」

と、納得している場合じゃない。彼女の声は天の声、真実の声。私だって、久しぶりに会った人には、内心、「おっとお～、どうした？」と思っても、口は裏腹。「元気そうね」とか「ますます輝いちゃって」とか、「肌がきれいね」とか、「太」という文字を、注意深くさけて話すもの。

そんな社交辞令を抜きにして、思った通りの言葉を聞けたのは、考えようによっては、とてもありがたいこと。おかげで、数年前に糖質オフダイエットをして以来、やる気にならなかった“食”の見直しスイッチがカチリと入った音を、ハッキリ聞いたわよ。

「金スマ」で見てさっそく実践！

そんな時に『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』（TBS系）は、”やせるおかず“を食べるだけのダイエット法を特集。女優の伊藤かずえさんと、54才の紫吹淳のマネージャー「ばあや」と、41才の男性ディレクターまで参加して、106日で女性陣は10kg弱減!　ディレクター氏にいたっては16.6kg減で、体重もそうだけど、それぞれ見た目が劇的な変化なの。

翌日、近所の書店で、『全部レンチン!　やせるおかず作りおき』（柳澤英子著、小学館）ほか、数冊を買い、熟読したあと台所にこもること3時間。おかず8種類と、デザートに小豆まで煮て、やる気まんまん。白菜1個1000円超えとか、高騰していた野菜の値段もやっと落ち着いてきたし。で、あとはこれを続けることだね。

えっ？　ダイエットなんかどうでもいいから、婚活の話をしろって？

では、また次週。