そんな中でもストレッチだけは欠かさなかったのは、膝の裏、足の付け根、肩甲骨の裏側が、やるたびにピリピリしたから。「痛」の向こうに、すこぉーしだけ「快」が見え隠れ。この先、きっといいことが待っているという気持ちにさせるんだよね。
以前も書いたけど、開脚できるようになると脚の可動域が広がって自然と歩幅が大きくなるから、運動量が増えて痩せやすくなるって。
正直行って最初の1週間は「痛」ばかりで、やるたび、「なんだかな~。こんなことやってもムリじゃね? てか、大開脚してほんとに痩せるの? やる意味、あるわけ?」と、これまでさんざん私のダイエット計画を腰砕けにさせた、わが内なる“ダメ子”が耳元でささやくのよ。
試しに「ベターッと大開脚を始めた」と言っていた30代半ばの人に、「できた?」と聞くと、「ひゃはは」と笑うしさ。
「片足ずつ上げてタオルをひっかけ、足裏を伸ばす基本のタオルストレッチと、しこストレッチは気持ちいいの(両ストレッチのやりかたは【連載26】で紹介)。そこにひとつずつ、週替わりで追加するストレッチのうち、最初の1週間のストレッチが、信じられないくらい痛くて…」