安定したメンタルを保つには漢方薬もおすすめ
食事や生活習慣に気を付けていても気分が晴れないときは、漢方薬をのむという方法もあります。漢方薬は、心療内科や精神科の治療でも使われている薬です。
漢方医学においてメンタルの不調は、ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れて免疫力が低下することを原因としていて、この状態を放置すると、さまざまな病気へとつながると考えられています。
自然由来の漢方薬によって、体のバランスを整えて自然治癒力を高め、症状を根本的に改善することを目的としているのです。
気分の落ち込みにおすすめの漢方薬2つ
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯は、些細なことが気になる、イライラする、緊張感が強い、などの症状に用いられます。
・加味帰脾湯(かみきひとう)
加味帰脾湯は、不安感が強い、悲観的になりやすいという心理的な症状や、貧血があるときなどに用いられます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬は繰り返す不調に対して、根本からの改善が期待できる薬です。そのため、食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬をみつけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・小玉奈津実さん
管理栄養士資格取得から食に関する職務に携わってきて15年目。サプリメントの商品開発・外食のメニュー開発・高齢者施設の栄養価計算や献立作成などに従事。現在はサプリメントの監修や食に関する記事の執筆、オンライン栄養指導などフリーの管理栄養士として活動中。さらに、オンラインで漢方を購入できる「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)で情報発信もしている。