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倉沢淳美、深キョン、モー娘。、SMAPほか…世代超え輝き放つ「アイドルの自己紹介ソング」が教えてくれること

「コール」ができた眩しい時代

グループアイドルの自己紹介ソングは、アルバム収録曲を含めると、けっこう昔からあるようだ。辿っていくと、1970年代のアイドル、キャンディーズにも『キャンディーズ』(1973年発売の初アルバム『あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜』収録曲)という自己紹介ソングがある。「キャンディーズ♪」という見事なハーモニーが、「さあ、始まるわよ、私たちのショーが!」という感じで胸の高鳴りがハンパない。

絶頂期での解散後、伝説となったキャンディーズ(写真は1978年、Ph/SHOGAKUKAN)
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1980年代はおニャン子クラブの『会員番号の唄』も楽しかったし、男性アイドルではSMAPの『CRAZY FIVE』(2012年)。「木村君〜」「なーあーに!」とメンバーが他のメンバーの紹介をしていく、数珠繋ぎ形式は凄まじくエモーショナルだった。

これらの歌は、コンサートで、コールを入れてすごく盛り上がったんだろうなあ。クーッ、経験された方、羨ましい! まさかコールができない時代が来るとは思わなかった。また絶対来てほしい、高らかにコールできる時代が。

ぜひとも真似したい、アイドルの自己紹介テク。もちろん、職場の自己紹介では真似しにくいが、自分で心の中で歌い、士気を高めるのには有効だ。

誇らしげに自分の名前とアピールポイントを歌い、聴き手のテンションを上げるアイドルソングは、こう教えてくれる。

自分のことをチャーミングに伝えれば、自分の心もその通りになっていくのだ、と!

◆ライター・田中稲

田中稲
ライター・田中稲さん
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1969年生まれ。昭和歌謡・ドラマ、アイドル、世代研究を中心に執筆している。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)、『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)がある。大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し、『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。他、ネットメディアへの寄稿多数。現在、CREA WEBで「勝手に再ブーム」を連載中。https://twitter.com/ine_tanaka

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