
野菜の価格の高止まりが続いていることから、関心が集まっている家庭菜園。なかでもプランターでの野菜栽培は、ベランダなどの限られたスペースでもできて、節約にもつながる。野菜栽培をしているという、ベジタブル&フルーツアドバイザー、きのこマイスターの資格を持つ俳優・タレントの杉浦太陽(44才)に話を聞いた。
野菜嫌いの子供たちも「おいしい」と目を輝かせた
2017年から『やさいの時間』(NHK Eテレ)に出演している杉浦。番組を通して自分が学んだことを、家族にも体験してもらいたいと、当初はレンタル農園を借りて野菜栽培を始めたという。
「レンタル農園には週2回ほど定期的に通っていましたが、接ぎ木をしたり雑草を取ったりと、やることはたくさん。子供たちにももっと気軽に野菜作りに触れてほしいということもあり、いまは自宅でのプランター栽培に切り替えました」(杉浦・以下同)
妻の辻希美(37才)が現在第5子を妊娠中のため、自宅で栽培した方が管理もしやすい。野菜栽培に休みはないため、無理をするのではなく、ライフスタイルに合わせて栽培方法を変えるのも手だ。

「最初に作り始めたのは葉野菜。その後、イタリアンパセリやイタリアンバジル、ミントといったハーブ類や唐辛子も作りました。杉浦家の定番は、小松菜、ラディッシュ、大葉、ベビーリーフ、スナップえんどう、グリーンピースなど。採れたての豆ってすごく甘いんですよ。マメ科の植物は収穫した途端に糖度が落ちるので、すぐに湯がいて食べると本当においしい」
家族で栽培して最初に収穫したのは小松菜で、バナナ小松菜スムージーにして野菜が苦手だった長女(希空さん・17才)に飲ませたところ、「おいしい!」と目を輝かせたのが印象的だったという。
「野菜栽培は、その野菜の本当のおいしさを知る経験になるんですよね。それと、子供にとっては収穫はもちろん、“自分で切って食べる”ということもうれしいようです」
杉浦自身にとっても、いつも食べている野菜が、どうやってできるのか、改めて見つめ直す機会になり、農家への感謝の気持ちが高まったという。
「いまは四季に関係なくさまざまな野菜が食べられますが、本当の旬ってこういうことなんだと実感できるのも得難い経験です」
料理上手でもある杉浦。収穫したての野菜は、生のままか、シンプルに焼くのがおいしいと教えてくれた。
◆俳優・タレント・杉浦太陽
大阪府出身。ベジタブル&フルーツアドバイザー、きのこマイスターの資格を持つ。妻はタレントの辻希美。主な著書に『杉浦太陽の まいにち! ベジごはん』(KADOKAWA)。
※女性セブン2025年4月17日号