間もなくやって来る春。ポカポカ陽気が漂う季節の訪れは楽しみだけれど、新型コロナウイルスの流行によってマスク不足の心配もあり、花粉症の人にとってはいつもに増して不安なシーズンになりそう…。
そんな中、花粉症に悩む人に耳寄りな情報をキャッチ。2月6日、ダイソンが開催した花粉対策のイベントで、花粉症治療のエキスパート、日本医科大学付属病院 耳鼻咽喉科・大久保公裕先生が、花粉対策を教えてくれた。
今年の花粉飛散量は?
年々、スギ花粉の飛散量は増加傾向にあり、花粉症を発症する人も増えている。気になるのは今年の飛散量だ。
「都心では、昨年の夏、曇りや雨の日が多く、スギの雄花の生育には不向きだったため、今年のスギ花粉の飛散量は少なめになると予想されます。ですが、花粉はすでに飛び始めています。通常、バレンタインデー頃から飛散し始めますが、今年は暖冬の影響で生育が早まり1週間以上も早く飛散が始まっています」(大久保先生)
花粉を入れない&落とさない
それなら、すぐにでも花粉対策を始めたいところ。家庭でできる花粉対策4つを大久保先生が教えてくれた。
【1】家の中に持ち込まない
「部屋にはいる前、花粉を落とすことが大切です。外出時についてしまった衣服の花粉は、室内にはいる前にはたいて落とすといいでしょう。それに花粉は体や髪にどうしてもついてしまうもの。可能なら帰宅後にすぐにシャワーなどで、洗い流すことをオススメします」
【2】空気清浄機は玄関や窓付近に
「窓や戸の開け閉めで、花粉は室内にはいり込んでしまいます。空気清浄機を室内に置き、花粉を排除しましょう。その際、気をつけるのは空気清浄機を置く場所。空気が流れることで花粉も飛散してしまうので、玄関付近や、窓の近く、リビングの入り口などに空気清浄機を設置するのがポイントです」
【3】空気を循環させる
「花粉は部屋の隅に溜まりやすい。そうならないためにも、部屋の空気をしっかりと循環させ、部屋の隅に花粉が溜まりにくい環境作りをすることが大切です。加湿器で室内の湿度を上げれば花粉は床に落ちていきます。そのあと、落ちた花粉をしっかりと掃除機で吸い取ることで花粉の撒き散らしを防げます。空気清浄機と加湿器が一体になっているものを使うと効率的ですね」
【4】就寝時は必ず加湿する
「睡眠時は同じ部屋に何時間もいることになるので、部屋の中に舞う花粉を吸い込んでしまうことになります。それを防ぐには、先に述べたように加湿すること。花粉を床に落とし体内にはいるのを防ぎましょう」
外出時は格好と空気の流れをチェック!
室内環境だけではなく、外出時の花粉対策も入念に行いたい。大久保先生が、花粉症治療のエキスパートならではの対策をレクチャーしてくれた。
【1】ベースメイクは必須!
「皮膚に直接、花粉を触れさせないためには、ベースメイクが効果的。実はメイクは花粉のバリアにもなるんですよ。反対に、メイク直しは、花粉を閉じ込めてしまう可能性が高いので、極力避けていただきたいです」
【2】髪の毛は束ねる
「花粉が付着する表面積を少なめにするのが大切なので、髪の毛が長い人は束ねる方がいいでしょう」
【3】花粉が付着しにくいアウターを選ぶ
「花粉が付きやすいファー付きや、ウール素材のアウターは避けましょう。化学繊維の中でも静電気の発生が少ない服、例えばレザーなどを選ぶのがベターです」
【4】風が強く吹く道は避ける
「外出時、どこを通るかを考えましょう。花粉は風に乗って舞うので、できればビル風が通らないような狭い道を歩くといいと思います。特に避けていただきたいのは、川沿いの道。高い建物もなく山からの風がたくさん吹きこむので、花粉がいっぱい舞っています」
お出かけ時から部屋にいるときまで意識して過ごすことが、花粉を遠ざけることになるよう。まずはできることから始めて、快適な春を目指そう!
取材・文/船橋麻貴
【データ】
加湿空気清浄機「Dyson Pure Humidify+Cool」
https://www.dyson.co.jp/air-treatment/purifier-humidifier/dyson-pure-humidify-cool.aspx
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