ゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシなどなど。一口に「アザラシ」といっても種類はさまざまですが、今回紹介するのはワモンアザラシです。実は、ここ数年SNSを中心に「フォルムが丸い。丸すぎる!」とたびたび話題に。特に、大阪にある水族館「海遊館」のワモンアザラシたちは、昨年、写真集『まるすぎるアザラシ』(パイ インターナショナル)が発売されるほど高い人気を誇っています。
SNSで話題になった人気者!
海遊館で暮らすワモンアザラシはアラレ、ユキ、モヤの3頭なのですが(出版当時)、「丸い」と最初に注目を集めたのはユキ。2018年頃、来館者がSNSに写真を投稿したことで一気に人気に火が付いたようです。ニュースサイトや情報番組でも取り上げられ、さらに知名度を上げました。ユキ目当てで来館する人も増えたのだとか。
ある理由から“特別に丸い”!
写真でもわかる通り、本当にまんまる! ワモンアザラシは寒い地域に住んでいる種類のため皮下脂肪が厚く、もともとぽってりとしたフォルムではあるそうですが、水中に入る際、耳の穴から水が入り込むのを防ぐため首を縮めることで丸く見えるようです。なかでもユキはこの動作を陸の上でもやることが多いうえ、顔が小さいからより丸い。
だからこそ、来館者の目にも留まったのでしょうね。角度によっては、おまんじゅうみたいに見えることも。
まるすぎるアザラシたちの日常
まんまるで可愛らしい3頭ですが、華麗に泳ぐ姿や豊かな表情も魅力的。『まるすぎるアザラシ』には、そんな自然体なカットもたくさん収められています。水面から顔をのぞかせてキュッと目を細めるアラレは、なんだか気持ちよさそう。まるで温泉に浸かっているようです。
至近距離でとらえたカットでは、クリンとした大きな目が強調されています。そんな目をつむると…微笑んでいるみたい。こころなしか、口角も上がっているように見えてしまいます。首を縮めることで、丸みが増してワモンアザラシの可愛らしさが倍増!
また、陸に上がってゴロゴロとしている姿など、日常を感じられるカットも。さぞかし住み心地がいいのでしょうね。飼育員さんと手をつなぐといった触れ合う様子からも、リラックスしているのが伝わってきます。
そして、水中の写真も。目をギュッと閉じてスイスイと泳ぐ姿は、アザラシの真骨頂です。
涼し気なアザラシの姿は、まだまだ暑さが続きそうな今の時季にもちょうどいい? 大阪のキュートな3頭、この夏も注目です。