ペット・動物

国内では唯一「鳥羽水族館」でしか見られない!“最後のラッコ”「メイとキラ」をどう飼育しているのか?ごはんの準備からトレーニングまで

ここにも注目!眠いときは毛がふわふわ

アザラシのような厚い脂肪を持たないラッコは、寝ている間に凍えないよう、眠くなると体がぽかぽかしてくる性質が。顔のまわりの毛が立ってきて、さらにかわいくなる。

キラ
う~ん、ねむたい…(撮影/南幅俊輔)
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ここにも注目!毛づくろいが足りないと濡れちゃう

ラッコにとっては毛づくろいも、体温を保つための大事な習慣。綺麗にしきれていない箇所があると、その部分だけ水を弾けず、黒っぽくなる。

キラ
ぷかぷか(撮影/南幅俊輔)
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手作りのおもちゃは市販のまな板を電動カッターで切ったもの。形が違うことで、工夫して持とうとするので、脳への刺激になる。

おもちゃも石原さんの手作り
おもちゃも石原さんの手作り(撮影/南幅俊輔)
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ラッコマイスター・石原さんインタビュー

ラッコマイスター・石原さん、
ラッコマイスター・石原さんとメイ(撮影/南幅俊輔)
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石原さん「“ラッコが好き!”という方が年々増えているのを感じます。好き!という気持ちは、その生き物を深く知る原動力になるだけでなく、水族館にとっても大きな支えです。ラッコに限らず、生き物たちをじっくり見て、好きになって、何度でも水族館を訪れてくださいね。

もう1つ、もしあなたが、メイとキラに対して応援の気持ちを持ってくださっているなら、同じように野生のラッコや、ラッコに繋がる生態系全体も、ぜひ大切にしてください。将来、水族館のみならず、この地球上で“二度と出会えなく”なりそうな生き物もいるのですから」

今この瞬間、ラッコたちは何してる?「ラッコ ライブカメラ」

鳥羽水族館では、今この瞬間、ラッコたちが何をしているかをカメラ越しに目撃できる「ラッコ ライブカメラ」も設置している。なお、2025年3月17日からラッコの観覧方法が変わり、水槽前での見学時間は1分間に。詳しくは公式サイトで確認を。

ここでしか見られない生き物が多数!鳥羽水族館

鳥羽水族館では、ラッコの他にも、アフリカマナティー、パラオオウムガイ、ジュゴンなど、ここでしか見られない生き物が多数飼育されている。

アフリカマナティー
アフリカマナティー
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パラオオウムガイ
パラオオウムガイ(写真提供/鳥羽水族館)
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ジュゴン
ジュゴン
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◆「鳥羽水族館」

入館料:大人2800円、小中学生1600円、幼児(3才以上)800円
休館日:なし(年中無休)
営業時間:9時30分~17時
※最終入館は16時
※営業時間は時期により変動
https://aquarium.co.jp/

◆撮影/南幅俊輔

著書に『ラッコのすべて』『リロぼん』(ともに廣済堂出版)、『美しすぎるネコ科図鑑』(小学館)など。

取材協力/鳥羽水族館

※女性セブン2025年3月13日号

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