
春はそこまで来ているものの、まだまだ肌寒い毎日。冷えた体に温かな汁物は、何よりのごちそうです。たっぷり具沢山の豚汁とけんちん汁なら、おかずにもなり、お腹も大満足。料理研究家の高山かづえさんが考案した、一味違うアレンジレシピをチェック!
「白みそのとろとろ玉ねぎ豚汁」のレシピ
玉ねぎ麹の旨みと 白みそでまろやかに。
《作り方》(2人分)
【1】玉ねぎ1/2個(100g)は5mm幅、かぶ1個(100g)は1.5cm厚さのくし形切りにする。
【2】鍋に【1】の玉ねぎ、塩麹小さじ2を入れて軽くもみ約5分おく。だし汁2カップ、【1】のかぶを加えて中火にかける。ひと煮立ちしたら豚こま肉50gを入れ、蓋をして弱火で約10分、木綿豆腐1/3丁(100g)を割り入れて約2分煮る。
【3】火を止め、白みそ大さじ2、みそ小さじ1を溶き混ぜる。器に盛り青ねぎの小口切り少量をのせる。
「角切り具材のけんちん汁」のレシピ
すべての具材を細かく切って食感を楽しんで。

《作り方》(2人分)
【1】ごぼう1/3本(30g)はささがきに、大根3cm分(100g)・にんじん1/3本(50g)・絹ごし豆腐1/4丁(75g)は1cm角に切る。里いも1個(80g)は1.5cm角に切って塩少量でもみ洗いし、水気を切る。舞茸1/2パック(50g)は粗みじん切りにする。
【2】鍋に、ごま油小さじ1を中火で熱し、【1】のごぼう、大根、にんじん、里いもを順に加えて都度炒める。酒大さじ1、塩小さじ1/4を入れてさっと炒め、だし汁2カップを加える。煮立ったら蓋をして弱火で8分煮る。
【3】しょうゆ大さじ1、みりん小さじ2、【1】の豆腐と舞茸を入れて中火にし、ひと煮立ちさせる。器に盛り七味唐辛子少量を振る。
豚汁&けんちん汁アレンジレシピ
豚汁は“みそ”をベースにしてアレンジ。けんちん汁は“しょうゆ”をベースに、それぞれ具材に変化をつけて楽しんで!
【豚汁】「鮭粕豚汁」のレシピ
酒粕使いで体ぽかぽか。鮭との相性も◎。

《作り方》(2人分)
【1】豚バラ薄切り肉50gは3cm幅に切る。塩鮭1切れは4等分に切り熱湯適量を回しかける。かぼちゃ1/12個(100g)は1.5cm厚さのひと口大、かぶ1個(100g)は2cm角、しいたけ2個は薄切りにする。酒粕20gはだし汁大さじ2でふやかしておく。
【2】鍋に、だし汁2カップ弱、【1】のかぼちゃ、かぶ、しいたけを入れて中火にかける。煮立ったら【1】の豚肉と鮭を加え、蓋をして弱火で5分煮る。煮汁少量を取り分け、【1】の酒粕を溶き入れて3分煮る。
【3】火を止め、煮汁でみそ大さじ11/2を溶き混ぜる。器に盛り長ねぎの白い部分の小口切り・柚子皮のせん切り各少量をのせる。
【豚汁】「トマト担々豚汁」のレシピ
豚ひき肉とにんにくは先に炒めて香ばしく。

《作り方》(2人分)
【1】エリンギ1本(50g)は1cm厚さのいちょう切り、長ねぎ1/2本(50g)は1cm幅、トマト1個(150g)は2cm角に切る。厚揚げ1/2枚(100g)は小さめのひと口大に切る。
【2】鍋にごま油小さじ1を中火で熱し、にんにくのみじん切り1片分を入れて炒め、豚ひき肉50gを加えて炒める。肉の色が変わったら【1】のエリンギ、長ねぎの順に入れて都度さっと炒める。水2カップ、【1】のトマトと厚揚げ、しょうゆ小さじ1/2を入れ、煮立ったら蓋をして弱火で約5分煮る。
【3】火を止め、煮汁でみそ大さじ2と白ねりごま大さじ1を溶き混ぜる。器に盛り、しょうがのせん切り1/2片分をのせる。
【豚汁】「洋風ダブル豚汁」のレシピ
アスパラ&レタスで歯ごたえにメリハリ。

《作り方》(2人分)
【1】ベーコン2枚は3cm幅に切る。じゃがいも1個(150g)は1cm厚さのいちょう切りにし、水にさらして水気を切る。アスパラガス2本は斜め薄切り、レタス2枚(60g)はひと口大にちぎる。
【2】鍋にだし汁2カップ、【1】のベーコンとじゃがいもを入れて中火にかける。煮立ったら豚こま肉50gを入れ、蓋をして弱火で5分煮る。【1】のアスパラガスを入れて中火にし、再び煮立ったら【1】のレタスを加えてさっと煮る。
【3】火を止め、煮汁でみそ大さじ1を溶き混ぜる。器に盛りバター10gをのせ、粗びき黒こしょう少量を振る。
※あくは、取り除かなくても味に問題はないが、気になる場合は、煮立ったあと、適宜取り除く
【豚汁】「旨辛にら豚汁」のレシピ
たっぷりにらとコチュジャンでパンチを効かせて。

《作り方》(2人分)
【1】豚バラ薄切り肉50gは2cm幅に切る。大根100g・にんじん50g(各3cm分)は短冊切りにする。ごぼう1/4本(20g)は斜め薄切りにし水にさらして水気を切る。にら1/4束(25g)は小口切りにする。
【2】鍋にだし汁2カップ、【1】の大根、にんじん、ごぼうを入れて中火にかける。煮立ったら【1】の豚肉を入れ、煮汁でコチュジャン大さじ1を溶いて加え、蓋をして弱火で10分煮る。
【3】火を止め、煮汁でみそ小さじ2を溶き混ぜる。【1】のにらを加えてひと混ぜする。
【けんちん汁】「すいとん風ピリ辛けんちん汁」のレシピ
餃子の皮をすいとんに見立てたおかず汁。

《作り方》(2人分)
【1】鶏もも肉50gは小さめのひと口大に切る。大根3cm分・さつまいも1/3本(各100g)は1cm厚さのいちょう切りにし、さつまいもは水にさらし水気を切る。しいたけ2個は4等分に切る。油揚げ1枚は横半分の1cm幅に、餃子の皮4枚は半分に切る。
【2】鍋に、ごま油小さじ1を中火で熱し、【1】の鶏肉、大根、しいたけを順に入れて都度炒める。酒大さじ1を振り入れてさっと炒め、だし汁2カップを加え、煮立ったら蓋をして弱火で5分煮る。【1】のさつまいもと油揚げを加えて蓋をして5分煮る。
【3】しょうゆ大さじ1と1/2、みりん小さじ1、【1】の餃子の皮を入れて中火にし、ひと煮立ちさせる。器に盛り青ねぎの小口切り少量をのせてラー油少量をかける。
【けんちん汁】「鶏つくねのけんちん汁」のレシピ
豆腐入りのやわらかつくねがふわジュワ。

《作り方》(2人分)
【1】ボウルに鶏ひき肉100g、おろししょうが小さじ1/2、片栗粉小さじ1、塩小さじ1/4を入れ、木綿豆腐1/6丁(50g)を加えて練り混ぜる。
【2】ごぼう1/3本(30g)は斜め薄切りにし水にさらして水気を切る。にんじん1/4本(40g)は5mm厚さの半月切りにし、しめじ1/2パック(50g)は小房に分ける。
【3】鍋にサラダ油小さじ1を中火で熱し、【2】のごぼう、にんじん、しめじを順に加えて都度炒める。酒大さじ1、水2カップを入れ、ひと煮立ちしたら【1】の肉だねをスプーンでひと口大に丸めて入れる。煮立ったら蓋をして弱火で8分煮る。
【4】しょうゆ大さじ1、みりん小さじ1、ひと口大に割った木綿豆腐1/3丁(100g)を入れて中火にし、ひと煮立ちさせる。器に盛り白髪ねぎ少量をのせる。
【けんちん汁】「春菊のかきたまけんちん汁」のレシピ
根菜たっぷりとろみ汁で芯から温まる。

《作り方》(2人分)
【1】大根3cm分・長いも5cm分・れんこん1/2節(各100g)は5mm厚さのいちょう切りにする。春菊1/4束(25g)の粗みじん切りは溶き卵1個分と混ぜる。
【2】鍋にサラダ油小さじ1を中火で熱し、【1】の大根、長いも、れんこんを順に加えて都度炒める。酒大さじ1を振り入れてさっと炒め、だし汁2カップを加えて煮立たったら蓋をして弱火で8分煮る。
【3】しょうゆ大さじ1/2、みりん小さじ1、塩小さじ1/2、水溶き片栗粉(片栗粉・水各小さじ1)を入れて中火にし、混ぜながらとろみがつくまでひと煮立ちさせる。【1】の卵液を回し入れ卵がふんわり固まったら器に盛る。
【けんちん汁】「エスニックけんちん汁」のレシピ
カレー風味でスパイシーに麺を入れても。

《作り方》(2人分)
【1】ごぼう1/4本(20g)はささがき、赤パプリカ1/2個(80g)は4cm長さの細切り、えのきたけ1/2袋(50g)は4cm長さに、いんげん4本は3cm長さに切る。
【2】鍋にサラダ油小さじ2を中火で熱し、しょうが・にんにくのみじん切り各1/2片分、豚こま肉50gを入れて炒め、肉の色が変わったら【1】のごぼう、パプリカ、えのきたけ、カレー粉小さじ1を順に加えて都度炒める。酒大さじ1を振り入れてさっと炒める。だし汁2カップを加えて煮立たったら蓋をして弱火で5分煮る。
【3】しょうゆ大さじ1、塩少量、【1】のいんげんを入れ、中火で約3分煮る。器に盛りパクチーのざく切り少量をのせる。
◆教えてくれたのは:料理研究家・高山かづえさん

手軽でおいしく彩り豊かなレシピが人気。著書に『スープの冷凍ストック&アレンジ』(マイナビ出版)など。https://www.instagram.com/kazuetakayama/
撮影/寺澤太郎 スタイリング/中村弘子 取材・文/佐々木めぐみ 撮影協力/UTUWA
※女性セブン2025年3月13日号