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《新しい介護の形》EXILE MAKIDAI、岩佐真悠子らが介護施設をディスコに改造!高齢者の健康増進に「ロマンディスコ」開催

介護施設とは思えない雰囲気に様変わり
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《あの素晴らしい愛をもう一度~》《いいえ私は さそり座の女~》──色とりどりのペンライトを振り、ステージから流れる懐メロの歌詞を口ずさむ人々。コンサート会場さながらの光景が広がるが、ここは介護施設。フロアを埋め尽くすのは施設を利用する高齢者の皆さんだ。その表情は明るく輝いている。

8月5日、静岡県静岡市にある介護老人保健施設・もくれんで「ロマンディスコ」が開催された。発起人はこの施設で働く介護福祉士であり、DJの大滝亮輔さん。RIP SLYMEのSU、元俳優で介護士の岩佐真悠子、介護タレントの西田美歩らと組み、高齢者にも親しみやすいディスコイベントとして、静岡から介護の新しい形を発信してきた。

ロマンディスコにはカラダを動かしながらリハビリし、健康増進を図る目的がある。今回は厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」「健康一番プロジェクト」とのコラボ企画として、EXILE MAKIDAIと国際的ダンサーのMaasaもゲストで参加。「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターのMAKIDAIが「健康で長生きするためには筋肉がとても重要。効率よく筋肉をつけながら、十分な栄養を一緒に摂ることが必要です。皆さん、日頃からバランスの良い食事や、栄養素を意識してくださいね」と呼びかけた。

フロアにはDJブースやミラーボールが出現し、食堂として使っているなじみの場所がディスコに変身。普段見慣れた額絵など壁面が銀の幕で覆われ、その上に音符やハート、楽器などの形をしたバルーンでカラフルにデコレーションされるなど、非日常空間へ生まれ変わった。DJタイムに入ると暗転し、ダンスフロアを思わせるチカチカのLED照明がオン。原色でポップに、ピンクや紫でなまめかしく……音楽だけでなく、照明もどんどん切り替わり場の雰囲気を盛り上げる。スクリーンには懐かしい地元の街並みや高齢者たちの若かりし姿も映し出され、飽きさせない。記憶に宿る景色に触れて「ここ行ったことあるよ!」と弾んだ声が上がるなど、様々な刺激で集まった高齢者の感情を動かした。

「さそり座の女」から「APT.」まで

音楽は、昭和~令和の各時代を象徴する耳なじみのあるヒット曲をチョイス。『あの素晴らしい愛をもう一度』、『さそり座の女』、『津軽海峡・冬景色』といった名曲に思わず口ずさむ人もいれば、『きよしのズンドコ節』では手にしたペンライトで“き・よ・し~”のリズムを刻み、ブルーノ・マーズとBLACKPINKロゼの『APT.』では手を前で交差する“アパトゥダンス”にもトライ。椅子や車椅子に座りながらもそれぞれに音楽を感じ、身を委ねていた。この日はMAKIDAIもDJとしてEXILEの『Choo Choo TRAIN』と『WON’T BE LONG』をプレイし、共に歌い、踊った。