薄毛が気になり出したら、まずは“部分ウィッグ”で、気軽にデビュー
最近のウィッグは自然な仕上がりで、手軽に扱えるのが魅力。
「だいぶ薄くなってからつけるより、少し薄毛が気になり始めたな、くらいのタイミングで、小さめの部分ウィッグから始めるのがおすすめです。ウィッグが違和感なくなじみやすいので。髪がふっくらすると気分が明るくなりますし、ファッションに合わせて、スタイルチェンジができるのも楽しいですよ」(フラッティス・平 真砂美さん・以下同)
髪の悩みを前向きに変える選択肢、ぜひ取り入れて!
ウィッグの種類
《人毛》
見た目:自然
お手入れ法:シャンプー、コンディショナー後に保湿ケアが必要。自毛と同じ手入れ法
特徴:自毛とのなじみがよいので自然な仕上がり。手入れ次第で長持ちする。パーマやカラーも可能
《人毛+人工毛のミックス》
見た目:やや光沢あり
お手入れ法:シャンプー、コンディショナー後に保湿ケアが必要。加えて、静電気が起きやすくなるためケアが必要。乾燥はないが寿命が短い
特徴:キープ力がありデザインが豊富。初心者にも扱いやすい。パーマやカラーはできない。人工毛より自然
《人工毛》
見た目:ツヤ・光沢が強い
お手入れ法:シャンプー、コンディショナー後に静電気ケアが必要。乾燥はないが寿命が短い
特徴:手ぐしで髪型が決まり、扱いやすい。光沢が強めなので若い人向き。ややチープ感あり。低価格
手軽なウィッグで薄毛をカバー
気になる薄毛も、部分ウィッグならつけるだけですぐにボリュームアップ!自然な仕上がりで、つけているのがわからないほど。一気に若見えするのもうれしい。
【お悩み1】こめかみ周辺の薄さが気になる人は…“前髪ウィッグ”でカバー

《パチッとつけて》
生え際から指一本分上にウィッグの端を垂直にのせ、上から軽く押すだけで簡単に自毛につけられる。

《なじませるだけ》
ブラシを使って、ウィッグと自毛を合わせるようにとかす。毛並みを整えていくことで、自毛となじんでいく。
こめかみ周辺のスカスカした薄さが気になる人にとって、“前髪ウィッグ”は手軽で効果的なカバー方法のひとつ。
「ほんの少しの量でも、予想以上に見た目が変わるのを実感できるはず」

使用したのは「人毛100% シースルー前髪ウィッグ」(3630円/フラッティス)。

【お悩み2】分け目の地肌が気になる人は…“分け目ウィッグ”でカバー
頭頂部のボリュームダウンや分け目の透け感が気になる人は、“分け目ウィッグ”を。

「頭頂部をカバー&ナチュラルな地肌付きなので、分け目の不自然さを感じさせません」
使用したのは「人毛100% 分け目ウィッグI型」(1万9800円/フラッティス)。

【お悩み3】つむじ&分け目&こめかみの薄さが気になる人は…より広めにカバー
髪全体の薄さが気になる人は、より広範囲をカバーできるウィッグを。
「薄毛と白髪は同時に進行しやすく、白髪でより薄毛が際立つことも。これなら“薄毛+白髪”の悩みを一度に解消できます」

使用したのは「人毛100% 分け目ウィッグ ミディアム」(3万3940円~/フラッティス)。

《イメチェンも楽しめる》
「2種類持っていることで、シーン別にイメチェンができるだけでなく、1個の耐用年数が延びるのでおすすめです!」

※商品価格は編集部調べです。
◆教えてくれたのは:赤須医院院長・医学博士 赤須玲子さん

皮膚科学に基づいた美容医療を実践。確かな臨床経験と美容に精通したきめ細かな診療に定評がある。
◆教えてくれたのは:ヘアケアリスト(毛髪診断士)・美容家 余慶尚美さん

広告宣伝の仕事に従事した後、美容家に転身。ヘアケアリストとしても活躍。著書に『髪トレ』(主婦の友社)。
◆教えてくれたのは:「MINX ginza」美容師・ディレクター 八木花子さん

手入れが簡単で個性を引き出す大人女性のヘアスタイルが得意。共著に『女の年齢は髪で決まる』(扶桑社)。
◆教えてくれたのは:フラッティス・平 真砂美さん

ウィッグ専門店「フラッティス」ディレクター。医療美容師、臨床化粧療法士(R)。薄毛の相談やウィッグの販売を手がける。
https://shop.flat-ease.jp
撮影/平林直己 ヘアメイク/千葉智子(ロッセット) 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン2025年9月11日号