
賛否が大きく分かれた小室さん夫妻の渡米からまもなく4年。結婚して家と車を持ち子供を育てる。かつて“幸せの象徴”とされた暮らしをふたりは自力でつかみ取っていたようだが、そこには強い“こだわり”が──。
ニューヨーク郊外の自然豊かな道路を、1台の高級車が軽快に走り抜けていく。真新しい黒い車体は早秋の陽光をキラリと反射させながら、小気味よいエンジン音を響かせる。
運転席でハンドルを握るのは小室圭さん。助手席を最大限まで前に出し、できるだけ広さを確保した後部座席では、ベビーシートに守られた生後半年ほどの赤ちゃんに、妻の眞子さんが慈愛に満ちた視線を送っている。ほどなく走ると、家族を乗せた車はかけがえのない日常を営むわが家に到着した──。
今年3月、小室さん夫妻は一戸建ての新居を購入し、ニューヨーク中心部から郊外へと住まいを移した。待望の第1子も生まれ、小室家の生活は日々、賑やかさを増している。
「法律事務所で弁護士としてのキャリアを積む小室さんですが、いまは子育てに全力投球のようです。仕事はテレワークなのか平日の日中でも自宅で過ごしているようで、ラフな格好で妻子と一緒に買い物をしている姿もよく見かけます」(小室さんの知人)
幸せいっぱいの小室一家に新たな“相棒”が加わったのはこの夏のことだった。
「8月下旬に近所の自動車販売店で新車を購入したようです。転居してきたばかりの頃は、徒歩か公共交通機関、もしくは自家用車に相乗りするライドシェアというサービスを活用して外出していたようです。ただ、幼い子供がいると荷物は格段に増えますし、マイカーが便利で安全だと感じたのか、購入を決断したようです」(前出・小室さんの知人)

ふたりが選んだのはスウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」。街乗りだけでなく、アウトドアやレジャーでの利用にも適したSUVタイプだ。
「新車だと購入価格は700万円近くになります。日本車だと400万円ほどで同じくらいのスペックの車が買えることを考えると、高級な買い物だといえるかもしれません。
ボルボのなかでは小回りが利くサイズで扱いやすい上に、車内空間が広いので、ベビーカーなどかさばる荷物をたくさん積み込めるのも子育て中の夫婦にはうれしいはず。ボルボといえば頑丈で安全性能が高いことで知られていますから、眞子さんも安心して身を預けることができるのでしょう」(自動車ジャーナリスト)
ただ、弁護士として安定した収入があるとはいえ、小室さんは今春に1億円近い物件を多額のローンを組んで購入したばかりだ。
「さらに高級外車も購入となると、さすがに年収4000万円ともいわれる小室さんでも懐が気になるようで、普段から勤務先のノベルティグッズを愛用するなど無駄遣いは控えているそうです。必要なところにはお金をかけ、そうでない部分は倹約する。メリハリのある生活を送る小室さんには、思い描く“理想の親像”があるのでしょう」(在米ジャーナリスト)

1991年に父・敏勝さんと母・佳代さんの間に生まれた小室さんの幼少期の記憶には、自家用車の存在がある。
「当時の愛車は真っ赤なアウディで、敏勝さんの運転で夏は長野県の軽井沢といった避暑地に、冬は雪山でのスキーに出かけていたそうです。車内ではいつもサザンオールスターズの曲がかかっていて、その影響で圭さんもいつの間にかサザンが好きになっていたといいます。赤いアウディは、一家の幸せの象徴だったのです」(別の小室さんの知人)
アウディはベンツやBMWと並ぶドイツを代表する高級車メーカー。時に佳代さんがこのアウディのハンドルを握ることもあったという。
「ただ、佳代さんは圭さんが幼稚園生の頃に追突事故を起こしたことがあり、それ以来運転を控えるようになりました。その後、圭さんが小学4年生のとき、敏勝さんが若くして亡くなると運転する人がいなくなったので、車は手放してしまったそうです」(前出・別の小室さんの知人)
思い出の車と別れを告げた2人だったが、しばらくすると新たな“外車”と出会うこととなる。
「佳代さんの元婚約者が所有していたジャガーで、あちこちに出かけるようになったのです。大学進学にあたり入寮することになった圭さんの荷物の運搬や駅までの送迎、さらには成人式の前撮りをするために帝国ホテルまで車を出してもらったこともあったそうです。とはいえ思春期の圭さんにとって、母とその恋人とのドライブがどれだけ楽しいものだったのかは図りかりかねます」(前出・別の小室さんの知人)
車をめぐり酸いも甘いも経験してきた小室さんだが、それでも「家族の思い出に車は欠かせない」と考えたのだろう。
「ふたりが購入した車はセダンではなくSUVですから、車内が広く長距離ドライブでも快適ですし、アウトドアにもぴったりです。3人での外出や旅行を想定しているのでしょう」(前出・別の小室さんの知人)
メーカーにもこだわりがありそうだ。米国内でのシェア率が高いのはアメリカ車や日本車だが、小室さんが選んだのは欧州車だった。
「これまでドイツのアウディ、イギリスのジャガーと欧州車に親しんできたため、自然と選択肢は欧州車になったのではないでしょうか。また、佳代さんは海外の文化に強い憧れを抱いていますから、息子である小室さんも影響を受けているのかもしれません。お子さんを乗せているベビーカーもイタリアのブランドのものですしね」(前出・在米ジャーナリスト)
さらに数多ある欧州車のなかからボルボを選んだのには、眞子さんの意向もあるのかもしれない。
「秋篠宮家には、私的な所有車としてフォルクスワーゲンの山吹色のビートルがあります。また、シルバーのBMWを所有していたこともあったそうです。眞子さんも幼い頃は乗っていたといいますから、もし、それらのメーカーを選ぶと、車に乗るたびに眞子さんの脳裏には皇族だった頃の記憶がよみがえることでしょう。
結婚騒動で眞子さんと秋篠宮ご夫妻との間にできた溝はいまだに深いといいますから、当時を思い出す端緒となるようなものは周囲に置きたくないはず。そうした思いもあり、ボルボに落ち着いたのではないでしょうか」(皇室記者)
ふたりで選んだセレブファミリーカーで、新しい思い出を作っていく。
※女性セブン2025年10月9日号



























